- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府和泉市
- 広報紙名 : 広報いずみ 令和7年6月号
■身近に迫る特殊詐欺の実態
闇バイトと知らず応募してしまうと、犯罪組織等に「架け子」や「受け子」として、次の特殊詐欺の実行犯として加担させられる場合もあります。
最近は特殊詐欺のほかに、強盗や空き巣などの犯罪にエスカレートするケースもあります。また、未成年者が海外で特殊詐欺に加担させられるケースも発生しています。
◆特殊詐欺は10種類型に分類されます
◇オレオレ詐欺
親族等を名乗り、「会社の金を横領して株をやってしまいお金が必要だ。無理なら会社をクビになる」等と言って、金銭をだまし取る手口です。
◇預貯金詐欺
銀行、警察官、銀行協会職員等を装い「あなたの口座が犯罪に利用されていて、キャッシュカードの交換手続きが必要です」などの名目でキャッシュカード、預貯金通帳等をだまし取る手口です。
◇架空料金請求詐欺
有料サイトの未払い料金等について、「未払いの料金があります。今日中に払わなければ裁判になります」などとメールやハガキ(封書)で知らせ、金銭などをだまし取る手口です。
◇融資保証金詐欺
実際には融資をしないのに、簡単に融資が受けられると信じ込ませ、融資を申し込んできた人に、「保証金が必要です」などと言って金銭などをだまし取る手口です。
◇還付金詐欺
役所の職員を装い、医療費、税金、保険料等について、「還付金があるので手続きしてください」などと言ってATMを操作させ、金銭をだまし取る手口です。
◇金融商品詐欺
価値が全くない未公開株や高価な物品等について嘘の情報を教えて、「必ず儲かる」と信じ込ませ、その購入代金として金銭などをだまし取る手口です。
◇ギャンブル詐欺
不特定多数の人にメールや雑誌などで「必勝法情報」や「当選情報」を提供するなどといって、会員登録料や情報料などの名目で金銭をだまし取る手口です。
◇交際あっせん詐欺
不特定多数の人にメールや雑誌などで「女性(男性)を紹介」などと記載・掲載して、紹介を求めてきた被害者に対し、会員登録料や情報料などの名目で金銭をだまし取る手口です。
◇キャッシュカード詐欺盗
警察官や銀行協会、大手百貨店等の職員を名乗り、「キャッシュカードが不正に利用されているので使えないようにする」などと言って自宅へ行き、隙を見てキャッシュカードをすり替える等して盗み取る手口です。
◇その他の特殊詐欺
上記の類型に該当しない詐欺で、最近では副業を名目とした手口が増加しています。
■怪しいと思ったら関わらない、相談することが大切
闇バイトに手を出してしまう人は若年層、10代から20代の若者が圧倒的に多いです。
若年層は自由に使えるお金が欲しいので、高い報酬についつい惹かれてしまいます。
「受け取るだけ」「渡すだけ」で高額な報酬をもらえると聞くと、通常怪しいと思いますが、社会経験が乏しい若年層は闇バイトだと知らずに応募してしまうのです。
しかし、知らなかったではすみません。
知らなかった自分は被害者だと思うかも知れませんが、実は加害者となっており、今後の人生に影響してしまうのです。
そうならないためにも、まずは闇バイトに関係するようなことに関わらないことが大事です。もし、知らないうちに関わってしまったとしても、すぐに引き返すことです。
個人情報を知らせており、脅されるかもしれませんが、警察に相談することで、脅されることは防げますし、保護することが可能です。
まずは怪しいと思ったら、友人や家族、警察に相談してください。
また最近では、特殊詐欺でリフォーム業者を装い、家族構成等を確認した後に特殊詐欺や強盗におよぶケースもあります。
彼らは侵入しやすい家を物色し、シールなどの印をつけ、世帯構成や年齢層を確認することもあります。
対策としては、防犯カメラをつけたり、家の周りに音のなる砂利を敷くなど、防犯意識が高いことを示すだけでも家を狙われる可能性はかなり低くなります。
皆さんの防犯意識を高め犯罪を犯させない対策を行うことで犯罪件数を減らすことができます。
被害者にも加害者にもならないために自らの防犯意識を高め、犯罪に巻き込まれないように意識しましょう。
和泉警察署生活安全課長 川原氏
■「闇バイト」に関わっているかもしれない…不安になったら相談を
「闇バイトに申し込んでしまった」、「特殊詐欺かもしれない…」と思う出来事があれば、相談してください。
・和泉警察署
【電話】46・1234(24時間)
・警察相談ダイヤル
【電話】06・6941・0030(月~金曜日の9時~17時45分)
・グリーンライン(少年相談窓口)
【電話】06・6944・7867(月~金曜日の9時~17時45分)
◇身近な人に予兆があったら積極的な声かけを
あなたの声かけで闇バイトへの加担を防ぐことができます。
・友人目線では…「友人の羽振りが突然良くなった」
・家族目線では…「アルバイトの内容を話そうとしない」
特殊詐欺の被害は収まることなく、相談件数が市内でも増加傾向で、府内の被害総額は前年を上回り、過去最悪となっています。
特殊詐欺や闇バイトに関連する犯罪は、毎日変化し、巧妙化・悪質化しているのが現状です。
こうした犯罪に巻き込まれないために、防犯に関する知識を深めることも必要ですが、何より「自分はだまされない」「自分は大丈夫」と思わないことです。
家族や友人と普段から気を付けようと確認し合い、相談できる関係を築くことが重要です。
お金に関わる話が出たら、慌てて一人で行動するのではなく、一旦立ち止まってください。
闇バイトは一旦加担してしまうと、辞めることができないように脅されてしまいます。
関わってしまったら、早急に警察に相談してください。
問合せ:和泉警察署
【電話】46・1234