- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県
- 広報紙名 : 県民だよりひょうご 2025年6月号
■SCENES OF GOKOKU
県内各地で行っている県の主要施策の取り組みなどをクローズアップします。
◆SCENE 1 地域のグルメや産品が集結!週末限定のナイトマーケット
~ひょうご楽市楽座・尼崎万博パークアンドライド(PandR)駐車場隣接地~
大阪・関西万博会場へのシャトルバスの発着点として尼崎市の臨海部に設置されたPandR駐車場の隣接地で、「ひょうご楽市楽座」が始まりました。県内10エリアが持ち回りでブースなどを出展し地元のグルメや産品をPRするほか、特設ステージで多彩なパフォーマンスを行い、訪れるたびに異なる魅力を楽しめます。4月19日には障害者を対象としたダンスの世界大会も開かれ、「万博の雰囲気を少しでも味わえたら」と訪れた地元のファミリーや万博帰りのグループなどでにぎわいました。10月12日(日)までの土曜、日曜16時~21時に開催します。入場無料。
・最新のロボットも登場しました。
◆SCENE 2 ひょうご五国の地場産業を 万博会場で世界にPR
~万博会場ギャラリーWEST(大阪市此花区)~
県内のものづくりの素晴らしさを世界に発信するため、産地間連携の新商品を生み出すなど地場産業・産品を紹介する「ひょうご国」プロジェクトが、大阪・関西万博会場でイベントを開催。4月26日から5日間、日本酒や播州織など県内21の産地から集めた約150品目を展示したほか、多彩な企画で魅力を紹介しました。「産業を支える職人や技に触れて兵庫の地場産品を知ってもらい、産地を訪れるきっかけになれば」と、主催した(公財)神戸ファッション協会の藤本晋一事務局長は期待を寄せています。
・豊岡鞄の「ミニバッグづくり」や播州織の「ぬののぬりえ」など地場産業のワークショップは大盛況。
・豊岡杞柳細工の職人や丹波焼の作家が実演し、巧みな技で観客を魅了。
・生産量日本一の兵庫の酒を1日2回振る舞いました。
◆SCENE 3 地域の課題を民間の知見で解決する プロジェクトの成果を報告
~ラッセホール(神戸市中央区)~
官民が手を取り合って社会課題の解決を目指す「ひょうごTECHイノベーションプロジェクト」。3年目の2024(令和6)年度は、11市町と県の2部署がスタートアップなどの民間企業と組み、18の課題に取り組みました。4月21日の成果報告会では、市町長を前に各プロジェクトの成果を発表し知見を共有。新たに生まれたサービスやシステムは今後、同様の課題を抱える他の自治体にも活用していきます。
■高砂市×(株)センサーズ・アンド・ワークス(神戸市兵庫区)
◆課題
リアルタイムに危険箇所を案内して、交通事故をなくしたい!
◆取り組み
見通しの悪い脇道から交差点に接近してくる車をセンサーが感知し、電子看板を点灯させて自転車通行者に注意を促すシステムを開発。実証実験を経て、アンケート調査で効果を検証しました。
◆プロジェクト担当者
◇高砂市道路公園課 大塚大輝さん
プロジェクトへの参加時点で、「自転車関係事故件数の県内ワースト※からの脱却」一択、というくらい喫緊の課題でした。民間事業者と実施した従来とは全く異なる交通安全啓発のアプローチは、新しい知識などを得られ市の財産に。今後、市内2カ所に改良バージョンを設置する予定です。
※人口1万人当たりの自転車関係事故件数の3年間平均値
◇(株)センサーズ・アンド・ワークス 代表取締役 堀江聡さん
弊社が得意とするデータの収集技術を実社会で活用できるいい機会だと思い、手を挙げました。看板の仕様や公道のさまざまな条件下での検証に苦労しましたが、アンケート結果では約6割が「役に立つと思う」と回答するなど効果に手応えも。今後も改善を重ねながら持続可能な事業にしていきたいです。