くらし 特集 知ってる? 民生委員・児童委員のコト

~安心安全のために地域を見守るスーパーボランティア~
現在、少子化・核家族化により、地域のつながりが薄れる中、一人暮らしの高齢者や子育て家庭の人が周囲に相談できず、孤立してしまうケースが増えています。そんな時、市民の立場から生活に関する相談に応じ、関係機関へのつなぎ役を担うのが「民生委員・児童委員」です。また、「主任児童委員」は民生委員・児童委員と連携し、学校や地域で子どもたちの日常を見守り、相談や援助を行います。特集では、民生委員・児童委員が普段からどのような活動をしているのか紹介します。

■民生委員・児童委員の役割とは?

◆委員さんに直撃!
民生委員・児童委員 QandA
宮本一成(みやもとかずなり)さん

Q.どんな人が民生委員になるの?
A.民生委員に資格は必要ありません。福祉活動に理解があり、地域の人のために何かしたいという優しい人が多いと思います。

Q.任期は?
A.3年です。任期を終えた後も、再任して活動を続けることもできます。

Q.初めてで、できるか不安です。
A.市の民生委員の定数は64人で、定期的に定例会や研修会を開催しています。仲間同士で困ったことは共有し、相談し合うことができますので、「しっかりやらなければ」と気負いすぎる必要はありません。

◆活動に密着!!
活動内容は多岐にわたりますが、今回は、活動の1つである「訪問」に密着しました。

宮本さん:主に一人暮らしの高齢世帯の自宅を訪問します。健康状態や、生活で困ったことはないか、不安に思うことはないかなど、日常の会話を楽しむ感覚で、気軽にお話をします。
瀬川さん:民生委員さんがいてくれることは大変心強いです。一人暮らしなので、時々さみしくなることもありますが、宮本さんが気にかけてくれるので嬉しいし、ありがたく思っています。
宮本さん:民生委員の活動に対して「仕事」という意識はなく、地域貢献という気持ちで活動しています。困ったことは自分で解決しようとせず、気軽に話してほしいです。

○なってよかった!民生委員
(宮本さんにインタビュー)
「民生委員だから」ではなく、「地域のみんなで気にかける」をモットーに活動してきました。民生委員の活動をとおして、関わってきた人たちから感謝の言葉をもらったり、第三者から、「宮本さんにはお世話になったって言ってたよ」と伝えてもらうなど、民生委員をやっていなかったら絶対出会えていない人と出会うことができました。また、地域の人たちだけでなく、行政や関係機関との繋がりもできました。これからも、色んな人に民生委員をしていただき、たくさんの人と幅広く関わってほしいです。

○主任児童委員
萩原一美(はぎわらひとみ)さん
(萩原さんにインタビュー)
活動の1つとして、学校の長期休み明けに、市内店舗などを回り、子どもたちが利用する際気になることを聞いています。例えば、「小学生が化粧品の試供品を使用し、片付けができていない」や「夜遅くまでたむろしている」などです。お店の人が見守りや声かけをしてくださっていることがよく分かります。聞き取った心配事は、育成センター、学校などへ伝えます。
また、見守りが必要な子どもに寄り添えるよう、親子のふれあいの機会を設けています。「心配なので見守ってほしい」と言われた子どもが、楽しそうにふれあいの会に参加しているのを見ると嬉しいです。

■3年に一度の一斉改選
委員は任期が3年です。令和7年11月末で全ての委員の任期が終了します。
このため、次の任期を務めていただく人について、令和7年6月~秋ごろ(予定)までの間、市内全域で各委員を募集します。

■民生委員・児童委員として活動しませんか?
相生市では、現在、民生委員・児童委員58人、主任児童委員が3人活動しています。少しでも興味のある人、地域のために何かしたいと思っている人は、ぜひお気軽に社会福祉課までお問い合わせください。

問合せ:社会福祉課援護福祉係
【電話】22-7166