くらし 特集 令和7年度 コスモストーク ~協働で築きあげるまちづくり~(1)

市と地域の皆さまが意見交換を行う「コスモストーク」が終了しました。ご参加いただき、ありがとうございました。なお、各会場における、ご意見とアンケートの回答を記載した概要結果は各自治会に配布しております。皆さまからいただいた代表的なご意見・ご質問と、市の考え方をご紹介します。

■子育て・教育
Q.矢野小学校の小規模特認校制度および若狭野小学校と青葉台小学校の合併に伴う矢野川中学校への影響はどう考えているか。
矢野小学校小規模特認校制度については、制度を利用する児童数が少なかった場合でも希望を持って入学する児童や学校を代わった児童のためにも、5年間は継続して取り組む予定である。
矢野川中学校については、矢野川中学校地域協議会を設置し、今後の矢野川中学校の在り方について協議を行っているところである。

Q.全国的に教職員の盗撮などの不祥事が問題となっている中で、相生市でも同様の事案がないか不安なため、未然に防ぐための対策を講じてもらいたい。
学校における盗撮に関する対応については、文部科学省からの通知を受け、教育委員会では各学校に対して盗撮に関する対応を周知徹底するとともに、学校内にカメラなどの設置がないか点検を実施している。しかし、教職員のみの確認では不十分との意見もあるため、今後はオープンスクールや学校評議員など外部の視点を積極的に活用し、継続的な点検を行っていく。

Q.相生市では待機児童が発生しており、保育士不足が原因であると聞いた。就学前保育の在り方を考えるべきではないか。
保育所などの待機児童が継続して発生しているが、その主な原因は保育士不足によるものである。市では就業支援一時金や家賃補助などを行い各保育所などの人材確保の支援に努めているが待機児童の解消に至っていない。公立幼稚園と公立保育所を統合し、認定こども園を整備することにより、幼稚園教諭の配置も可能となり、待機児童解消につながると考えている。しかしながら、令和12年度の認定こども園の開園まで課題は残るため、引き続き待機児童解消に努めていきたい。

Q.新しく建設を予定している認定こども園は既存の保育所を活用するのではなく、新たな園舎を建設し運営する理由は何か。
相生保育所と矢野川保育所の園舎については、耐震性に問題があるため、現在、仮設園舎で保育を行っている。幼稚園の利用者が減少傾向にあり、保育所や認定こども園などの需要が高まる中で、施設の集約化や保育士などの効率的な配置を図る方針である。

Q.中学校の部活動が地域移行となると聞くが、今後の具体的な方針や決定事項はあるか。来年入学する子は部活に入部するのか。
中学校の部活動の地域移行については、国の方針により移行期間が令和13年度までに延長されており、相生市でも検討を進めている。しかし、指導者や活動場所、費用負担など多くの課題があるため、子どもたちが混乱しないよう慎重に進めていく。令和8年度中に具体的な方向性を示し、周知する予定である。来年度入学する生徒は従来通り部活動に入部できる。

■産業・環境
Q.相生地域エネルギーセンターを建設する上でデメリットはあるか。また公害対策はどうするのか。
民設・民営で整備運営される相生地域エネルギーセンターのデメリットは、国道250号線の車両増加や運営企業の倒産などが挙げられる。廃棄物については事前に市に申請を行い、審査、承認を行ったもののみ持ち込み可能としている。公害対策については、最新設備の導入を図り、法令よりも厳しい排出基準を課すとともに、それらのデータを監視することとしている。

Q.ペーロン競漕の開催について、現在はペーロン協会や市の力が大きいと感じる。地域でチームを作って参加している地区もあるが、もう少し地域住民で力を入れて行ってもいいのではないか。
令和7年度のペーロン競漕は55チームが出場した。現在は小・中学生の子どもたちにペーロン競漕を体験してもらうことで普及活動を行っているところであり、今後は地域住民に対しても、体験乗船などを通してペーロンの普及促進に努めたい。