- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県宝塚市
- 広報紙名 : 広報たからづか 2025年6月号No.1336
~患者さんに寄り添い、地域から信頼される病院になります~
■糖尿病と向き合い、早めの治療を
糖尿病内科部長 越智 史浩(おち ふみひろ)
兵庫医科大学を卒業後、愛仁会千船病院で臨床研修を修了。兵庫医科大学病院糖尿病内科で診療の傍ら臨床研究にいそしむ。その後は県立西宮病院を経て、兵庫医科大学ささやま医療センターにおける丹波エリアの地域診療に尽力。2019年から当院に着任。日本糖尿病学会専門医・指導医。
2023年の「患者調査の概況」によると、日本で治療を受けている総患者数は552万3千人とされ、糖尿病は「現代の国民病」とも言われています。糖尿病の初期は、喉の渇きや尿の回数が増えることがあるものの、特有の症状がありません。時間を追うごとに手足先端のしびれ、足の冷え、立ちくらみ、便秘などの神経の症状や、失明に代表される視力障害、腎臓の機能低下などが進行します。症状の出ていない初期の段階で治療を行うことで、症状の進行をより遅らせることができるので、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
糖尿病の程度を調べるため、血液検査でHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)や血糖値を測定します。特にHbA1cは過去1~2カ月の長期的な状態を示していることから、薬の効果の確認や普段の生活を見直す大事な指標と言えます。個人の生活状況を総合的に判断して、一人一人に合わせたHbA1cの目標値を決めて治療に臨むことが大切です。
目標達成に向けて当院では、糖尿病専門医による治療を提供するとともに、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、管理栄養士によるチーム医療を行い、状況に応じたサポートを行っています。普段の症状や生活環境を聞いた上で生活指導や薬による治療を提案しますが、初めての治療の時や糖尿病の程度によっては、治療法などを理解し病気との付き合い方を学ぶ入院も勧めています。事情により入院が困難な場合は、通院を継続しながら飲み薬や注射薬の調整を行うことで、少しでも患者さんの希望に沿った治療を継続できるように努めています。
そのほか、糖尿病に関わる疾患に対しては、総合病院として循環器内科、脳神経外科、腎臓内科、眼科、皮膚科をはじめ各科と連携した診療を行っています。
健康診断などで尿糖、血糖値やHbA1cの異常が見られたときには、症状がないからとためらわず、まずはかかりつけ医に相談の上、当院での治療が必要と判断された際には紹介状を持って受診してください。
■エフエム宝塚(83.5MHz)「市立病院の得した気分!」
日時:6月11日(水)10時半~11時
(再)6月13日(金)19時半~20時
■糖尿病教室
日時:7月29日(火)14時〜15時
場所:市立病院
定員(先着):30人
対象者:糖尿病と診断された人と家族(当院を受診していない人も参加可)
内容:講師は、糖尿病内科部長 越智 史浩
申込み・問合せ:平日14時〜16時の間に内科外来受付
【電話】87・1161【FAX】87・5624
■がんサロン「セキレイ」(対面式とZoomの同時開催)
がん患者同士の不安や悩み、体験を話す交流の場です。
日時:6月18日(水)15時~15時45分
場所:がん診療支援センター(現地参加は予約不要。開始10分前までに直接会場へ)
対象者:がん治療中の人と家族(当院を受診していない人も参加可)
問合せ:同センター
【電話】87・1161【FAX】87・5624
問合せ:市立病院
【電話】87・1161【FAX】87・5624