健康 〔お知らせコーナーInformation〕意外と知らない歯の話

歯科医師会からのお知らせ

■歯がなくても食べられる理由
◇鳥類と人間の違い
鳥類には歯がありませんが、果実や穀物などの硬いものを食べることができます。それは消化管の途中にある砂嚢(さのう)という器官があるからです。砂嚢の内部には砂や小石が入っており、強力な筋肉がこれを動かすことで、食べたものをすりつぶします。ほぼ全ての鳥類が砂嚢を持つ他、一部の爬虫(はちゅう)類や魚類、昆虫、軟体動物にも見られます。
この砂嚢、実は私たちにとっても身近な存在で、焼き鳥屋さんでよく見かける「砂肝(ずり)」が、まさにこの器官です。強い筋肉で硬い食べ物を砕くため、あの独特のコリコリとした食感が生まれます。世界中で食材として利用されており、日本だけでなく世界中でさまざまな料理に使われています。

◇歯は一生もの
人間には砂嚢がなく、食物を細かく砕くのは歯の役割です。歯を失うと咀嚼(そしゃく)が不十分になり、消化器官への負担が増え、栄養の吸収にも影響を及ぼします。鳥類のように「歯なしでも大丈夫」とはいかず、入れ歯やインプラントなどの治療が重要です。
私たちの歯は一生もの。人間には歯が必要不可欠です。日々のケアを怠らず、定期的な歯科検診を受けることが、健康な食生活を支える第一歩です。