- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県朝来市
- 広報紙名 : 広報朝来 令和7年4月号
■保育士として働くことの喜び
中学生の時、トライやるウィークで市内のこども園を訪れ、子どもたちとふれ合う中で、仕事の楽しさを実感したことが、小山さんが保育士を目指すきっかけとなった。保育士になることについて周囲から驚かれることもあったが、「自分がやりたい仕事に、性別は関係ない」と強く思いを抱き、夢を実現させた。保育士として働きはじめて1年が経ち、日々、子どもたちとのコミュニケーションを大切にしながらその成長を見守っている。「はじめはよく泣いていた子が、他の子どもたちと元気に遊んでいる姿や、他の子を気遣う姿を見た時に、成長を実感して嬉しさを感じます」と優しく笑顔を浮かべた。
■性別の違いを強みと捉え、前向きに
中学生の頃からの夢だった保育士の仕事に就いたものの、はじめは男性の保育士が自分しかいないことに不安を感じていたという。しかし、分け隔てなく接してくれる先輩や上司たちのおかげで、不安は次第に解消され、自分らしく働けるようになったと話す。小山さんは「性別によって異なる視点や気づきがあるので、それを役割として捉えて生かすようにしています。保育士に限らず、性別によって偏りがある職業は今も多いと思いますが、自分がなりたい職業なら、その意思を大事に持ち続けてほしい」と思いを語った。
小山雄瑛(こやまたけあき)さん(岡)
和田山町出身の小山さんは昨年大学を卒業し、現在、枚田みのり保育園で保育士として勤めている。指導の際は真剣な表情を見せるが、子どもたちの目線に合わせて優しく寄り添う姿勢が、子どもたちだけでなく職場の同僚からも厚い信頼を寄せている。休日は高校の友人たちとゴルフや温泉に行くなど日々の暮らしもアクティブに楽しんでいる。