- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県多可町
- 広報紙名 : 広報たか 2025年5月号
■地域共生と地域局
「校区単位に月5回も講座を開くのは無理では」
「無理と言う前に、それをこなさないと地域の底が抜けてしまうやろ」
7年前、確かこんなやりとりをしていました。
このままでは2025年問題や急速な少子高齢社会、自治体消滅の警鐘に対処できなくなる危機感から始められた地域共生社会づくりは、この5月で丸7年の歩みとなりました。地域共生が抱える課題は包括的だけに、単に福祉系だけでなく多くの分野にまたがっています。課題に気づくと、学び、実践につなげていく生涯学習まちづくりでした。
令和5年3月、地域局を地域共生の拠点に改編する新たな指針が出され、この2年間地域自治にまで踏み込むことになりました。それまでは要援護者に向き合い地べたを這いずり回っていたのが、空を飛ぶ翼を持つことにもなったのです。まちを空から眺める鳥観図からは、地域社会(行政圏)だけでなく、それとは異なるくらしの舞台(生活圏)に気づき、「なるほど!」と手を叩いたものです。この2つの地図を重ね合わせる「心の地図」を描くことが地域共生につながることを知りました。
地域共生を基盤とした新しい地域コミュニティの地域運営広場(RMP)は、3月にRMPまちづくり宣言で2040年を見据えたまちづくりの方向性を提起しました。それを政策として進めるために中区にも地域局が開設されました。
「こんなん無理」と危ぶまれたプロジェクトでしたが、コークゼミ修了生など多くの関係者によって7年間のハードルを越えてきました。同時に8年目が始動しました。まずはコークゼミの学び合いからです。
問合先:中地域局(地域共生推進担当)
【電話】32-1250