- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県市川町
- 広報紙名 : 広報いちかわ 2026年2月号
◆子どもの学びを考える―小学校入学を前に―
小学校入学を控える時期になると、「ひらがなを覚えておかないと…」「計算ができないと遅れるのでは」と、早期教育に気持ちが向かう保護者の方は少なくありません。しかし、入学後の学校生活で本当に子どもを支えるのは、学力の“先取り”よりも、毎日の生活習慣が身についているかどうかです。
たとえば、朝決まった時間に起きて朝食をとること。自分の身支度を順番に進めること。トイレに行きたいときに言葉で伝えられること。困ったときに大人に助けを求められること。これらは一見当たり前のようですが、学校という集団生活の中では大きな安心につながります。生活リズムが整っている子どもは、授業中に集中しやすく、気持ちの切り替えもスムーズです。結果として、学びに向かう力が自然と育ちます。
また、家庭での「できたね」「手伝ってくれて助かったよ」という声かけは、子どもの自己肯定感を育て、挑戦する意欲を支えます。小学校で求められるのは、完璧にできることではなく、わからないことに向き合う力や、人と協力しようとする姿勢です。その土台は、日々の生活の中で育まれます。
早期教育そのものが悪いわけではありません。しかし、生活習慣が整っていないまま知識だけを積み重ねても、子どもにとっては負担になることがあります。まずは「生活のリズム」「基本的な生活動作」
「気持ちの安定」という3つの柱を大切にし、そこに余裕が生まれたら、遊びの中で自然に学びを広げていく。その順番こそが、入学後の伸びにつながります。
子どもの生活習慣を整えるためには、ご家族みんなで取り組む必要があります。仕事の関係で帰宅が遅くなり、子どもの生活時間もずれこんでしまう方もおられるでしょう。しかし、入学まで後2か月ありますので、できるだけ朝型の生活になるように工夫してみてください。
桜の花の中、元気に学校に通う子どもたちの姿を楽しみにしています。
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