- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県新温泉町
- 広報紙名 : 広報しんおんせん 令和8年2月号 vol.245
■未来志向元年に
東京など一部の都市を除き、ほとんどの市町村で人口が減っています。人口縮小社会になり、「賢く縮小しよう」とする考え方を提唱された首長さんがいました。新温泉町は昨年10月1日に合併から20周年を迎え、合併時の人口1万7467人から1万1824人(推計人口)になりました。
■現状と課題
この度の町長選挙における日本海新聞の記事によると、町民が望む政策は、「(1)人口減少対策、(2)医療と福祉、(3)こども園整備・産業経済の振興・子育て教育支援」となっています。
人口減少対策で最も重要なカギを握っているのが働く場です。昨年はフジッコ浜坂工場が令和9年春で閉鎖されることが発表され、浜坂温泉保養荘の民営化、年末にはマルワフーズの自己破産が報じられました。
かつて20軒ほどあった七釜温泉の旅館・民宿は約10軒と半減し、湯村温泉では多くの旅館が町外事業者に変わりました。平成17年度の宿泊者数は27万2千人、令和6年度は21万7千人でした。総入込客数は131万人から97万人に減っています。
また、農家数は約1600軒から約900軒に減少し、浜坂漁業組合員数は準組合員を含めて平成17年の469人から、令和7年には277人に減っています。全体の事業所数は平成18年の1048から令和3年には736に減りました。
■合併の成果は
国は効率的に地方をコントロールすると同時にコスト削減を主な理由に市町村合併を推進しました。合併がもたらしたものは小さな町村の切り捨てでした。それまでやってきたきめ細かい住民対応ができなくなり、災害対応は遅くなり、住民の声が行政に届くのに時間がかかるようになりました。合併で役場が残った地域の人口減少は比較的少なかったものの、役場がなくなった地域の人口は大きく減りました。
合併時から令和7年4月1日にかけて、浜坂地域の人口は1万528人からは8038人になり、温泉地域は6939人から4631人になり、温泉地域は大きく減少しました。
■生かそう自然環境
町には多くの素晴らしい自然環境があります。これまではとにかく町に来てほしい、海・山・温泉を見てほしい、風呂に入ってほしい、味わってほしい、泊まってほしいが主流でした。しかし、このままでは明るい未来は見えてきません。もっともっと自然環境を活かすことができないか。
■スポーツで活性化
新たな活性化のカギ。そのカギはスポーツです。「自然環境×スポーツ」で多くの人を引き寄せます。昨年の沈滞ムードを払拭し乗り越える時が来ました。新温泉町には、スポーツで人と人の交流の場を増やし、ファンを増やし活気あるまちづくりを進めることができる基盤が揃っています。その中核となる施設を中心地である浜坂地域に作りたいと考えています。
■守りから攻めに
「上手に縮小」では増々人口は減ります。人口減少が最大の課題です。縮小を目標にした守りの姿勢でなく、攻めの姿勢こそが人口減少対策と言えます。豊臣家は大坂城に閉じこもり最後は攻め落とされました。守りにまわると明るい未来を拓くことは困難になります。攻撃は最大の防御と言えます。
令和11年には浜坂道路II期工事が完成します。これをチャンスと捉え、まちづくりを進めてまいります。
新温泉町長 西村銀三
※「こちら町長室」の動画(CATV版)は、町動画配信サービスでご覧いただけます。
