- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県新温泉町
- 広報紙名 : 広報しんおんせん 令和7年12月号 vol.243
■第13回文化会館観月会を開催
文化会館では、毎年、中秋の名月にあわせて観月会を実施しています。文化会館では現在、6教養講座教室で42名の教室生が活動をしていますが、教室生の交流を主目的とした文化会館観月会を10月6日(月)に開催し、30名の方に参加いただきました。午後6時30分に開会した観月会は、人権学習でスタートしました。今回の学習テーマは「無縁社会と家族~生きることつながること~」で人権ビデオ『ヒーロー』を視聴しました。
お茶席では、最初に「お点前のいただき方」を茶道教室講師にご指導いただき、その後、講師が見守るなか、着付け教室講師に着付けをしていただいた茶道教室生の方々にお点前をしていただきました。お点前は「点茶盤にて平点前」、茶道具は、茶碗は「絵唐津:13代中里太郎衛門」「秋草に芒の絵」「兎/鳥獣戯画」など、棗は「春秋棗/陽斎」、茶杓は「沖縄民芸茶杓」、床飾りとして、「和敬清寂/寿福寺/松涛泰宏」を飾り、大変厳かな雰囲気のなか味わい深いお茶をいただくことができました。
珈琲席では、焙煎珈琲教室生が、会場内でグアテマラ、キリマンジャロ、コロンビアの3種の生豆を焙煎しました。香り豊かな曳きたての珈琲は大変美味しくいただくことができました。生け花は、生け花教室講師に、リンドウ、孔雀草、ワレモコウ、山にしきの4種の花材を使って初秋を感じさせる「秋の野山」をイメージした作品を生けていただきました。
つまみ細工教室講師には、丹後ちりめんを使用し「満月を背に餅をつく兎」を制作していただきました。
料理教室講師と教室生には十五夜にちなんで、15個のお団子を三宝に積み上げたお月見団子、今秋に収穫された薩摩芋、クルミ、里芋、栗・かぼちゃをお供えし、お茶席菓子には抹茶羊羹、珈琲のお供としてクッキーを作っていただきました。
教室生の手作りによる観月会は教室生同士が交流を深め、心が癒えるすばらしいひと時になりました。
■DVD「ヒーロー」を視聴
社会から孤立している人が増えてきている実態を踏まえ、こうした社会状況に対し私たちにできることとは…。地域社会と縁を持たなかった行男は、あるきっかけから近所の高齢者や家族と関っていきます。そうした体験の中で、自分の家族との絆も深めていきます。
「無縁社会」の中で、地域で起こる人権問題に対し、傍観者としてではなく主体的に行動することにより、新たな地域のつながりを結んでいく大切さを実感するためのドラマです。
問合せ:新温泉町文化会館
【電話】82-3328
