- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県天理市
- 広報紙名 : 広報「町から町へ」 2025年12月号
■手話施策推進法
皆さんは令和7年6月18日に「手話に関する施策に関する法律」が全会一致で成立し、同月25日に公布、施行されたことはご存じでしょうか。手話は、きこえる人にとっての音声日本語と同じ、一つの言語です。市などの地方公共団体には、きこえない人にとっての大切な言語である手話に関する施策を総合的に策定・実施する責務があります。今回は、この法律の基本理念を紹介します。
(1)手話の習得・使用に関する施策を講ずるに当たっては、手話を必要とする者・手話を使用する者の意思が尊重されるとともに、手話の習得・使用に関する必要かつ合理的な配慮が適切に行われるために必要な環境の整備が図られるようにする。
(2)手話が長年にわたり受け継がれてきたものであり、かつ、手話により豊かな文化が創造されてきたことに鑑み、手話文化の保存・継承・発展が図られるようにする。
(3)全ての国民が相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に資するよう、手話に関する国民の理解と関心を深めるようにする。
市では、平成29年に「天理市みんなの手話言語条例」が制定されてから、様々な方法で手話の普及・啓発に努めてきました。今後も、きこえない人の意思を尊重し、手話に関する施策の推進に取り組んでいきます。
この法律が、きこえる皆さんとって、同じ社会の中に生きる人たちが大切にしている「手話」という言語がどのようなものなのか、知る機会になればと思います。少しでも興味のある人は、12月7日に天理駅南団体待合所にて「障害者の日記念事業」の一環として手話啓発コーナーを開催しますので、ぜひ来場ください。
「障害者の日記念事業」
12月3日から9日は障害者週間です。障害のある人もない人も共に支えあう社会を目指して、「障害者の日記念事業」を開催します。
今年は12月7日に天理駅前広場コフフン・南団体待合所にて啓発物品の配布や手話啓発コーナー、車イスや視覚シミュレーターなどを使った疑似体験を実施するほか、12月4日から8日まではパネル展示も行っています。ぜひ確認ください。
日時:12月7日(日)
11時~12時頃(啓発物品配布)
13時~15時(講座・体験)
問合わせ:社会福祉課
【電話】内線741
