- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県宇陀市
- 広報紙名 : 広報うだ (2025年12月号)
毎回「薬草」に関わる内容を連載でお届けするコラムです。
■ネズミモチ
ネズミモチという名前は、果実がネズミの糞に似ており、木がモチの木に似ているので付けられたものです。このネズミの糞に似た黒い果実を採集し、漢方の女貞子(じょていし)として利用します。強心、利尿、緩下(かんげ)、強精剤として内臓の諸器官を丈夫にするほか、肝臓、腎臓、腰・膝を強くしたり、精力を増したり、若白髪などの改善もできます。また、視力減退やかすみ目、難聴にも良い果実です。ネズミモチの果実を焼酎に漬けて1年以上置き、女貞士酒にするか、実の付いた枝葉を切り採って刻み、容器に入れて焼酎を注いで薬酒にすると良いでしょう。年齢の進んだ人は、服用すると力が湧いて出てくるように感じると思います。
ところで、作った女貞士酒は、濃すぎて飲みにくいという方もいます。そこで、薄めたり、味を改善するためにナツメの果実酒を3倍量入れ、全体をサイダーで割ると飲みやすく、美味しくなります。
※当市で「薬草活用講演会」をしていただいた村上光太郎先生の連載より一部抜粋
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