健康 薬草逍遥(やくそうしょうよう)

毎回「薬草」に関わる内容を連載でお届けするコラムです。

■アカメガシワ
アカメガシワは、新芽や新葉が赤い毛で覆われ、赤く見えることから名付けられました。昔から身近な植物で、食器の代わりにこの葉に食べ物を載せていたので、菜盛葉(さいもりば)とか御菜葉(ごさいば)と親しみを込めて呼ばれています。救民妙薬集には、痔(じ)にはアカメガシワの幹の皮の黒焼きを酒で飲むとよいとの記載もあります。アカメガシワは痔ばかりでなく、腫(は)れ物や瘰癧(るいれき)(頸部(けいぶ)のリンパ腺が腫れる病気)によく効きます。飲んでよし、ふろに入れてよしで、非常に効果的な生薬です。このアカメガシワの樹皮を煎(せん)じて服用すれば胃酸過多症、胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸潰瘍、陽炎、胆石、肝炎、神経痛、リウマチなどに効果があります。また、木の葉を煎じてふろに入れ、入浴剤とすれば、腫れ物、乳腺炎、痔、湿疹(しっしん)、頭瘡(そう)、かゆみ止めに効果があります。

※当市で「薬草活用講演会」をしていただいた村上光太郎先生の連載より一部抜粋

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