健康 薬草逍遥(やくそうしょうよう)

毎回「薬草」に関わる内容を連載でお届けするコラムです。

■カキ
柿の葉を採集したら、急いで加工しましょう。柿の葉には多量のビタミンCが含まれていますが、木から葉を採集すると、時間とともに急激に減少するので、採集後の処理は時間を争うことになるからです。柿の葉を熱湯に2分程度浸して酵素を破壊後、手早く広げて、熱を冷ますとともに乾燥しておくと、今度は安定したビタミンC供給のお茶に変身するのです。上手に作れば、ビタミンCの量は100g中1200~1400mgにもなります。ビタミンC含有量は、レモンでも100g中90mgなので、いかに強い効果が期待できるかが分かります。
春から今頃までの時期には、ぜひ柿の葉茶を作って飲んでほしいのですが、秋になって採集した葉では、お茶を作らないでください。秋は葉に含まれるタンニン量が増加するため、便秘になりやすくなるだけでなく、ビタミンCの量が減少し、便を軟らかくするビタミンCの作用が弱まるからです。

※当市で「薬草活用講演会」をしていただいた村上光太郎先生の連載より一部抜粋

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