- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県三宅町
- 広報紙名 : 広報みやけ 令和7年5月号
第3回目となる三宅町教育フォーラムは、『フィンランドまつり』と題して、フィンランドからレア・シレン先生、ミルヤ・マンテレ先生、ライア・サロ・イ・ネバード先生の現役の3名の先生をお招きしての開催となりました。小中学生を含む三宅町の住民の方だけでなく東京、広島や沖縄など164名ご参加いただきました。
第1部では、3人の先生方から、まずフィンランドの教育事情についてご講演をいただきました。フィンランドの教育システムは、平等・包括性、生涯学習、全体的な幸福に焦点が当てられていて、インクルーシブに、様々な背景を持つ子どもたちが健康で幸せになるサポートを行うことが基本となっているそうです。
次に、大泉教育長とのトークセッションでは、キャリア教育、特別支援教育の事情について、より深くお聞きすることができました。
フィンランドでは、生徒がキャリアガイダンスを受けることは義務として位置づけられ、ガイダンスカウンセラーが、生徒一人ひとりをリスペクトするところから始め、どのような「未来のプラン」をつくっていくのかを生徒と一緒に考えていきます。
フィンランドの特別支援教育の哲学は「支援を必要としない子どもはいない。」ということが大前提となっています。すべての子どもの個性が尊重されていて、障害をもつ子どもを排除するような権利は誰にもないということを強調されていました。
いつも子どもたちの前に選択肢が並べられていること。失敗することが許容されていること。これがフィンランドの教育の基本的な考え方でした。
第2部の交流会では、71名の参加者とともに、教育先進国のフィンランドと日本や三宅町の教育の方向性について参加者の皆さんと共有しました。講演への質問のほか、モルックやフィンランドクイズなど、楽しいひとときを過ごしました。