くらし 8月11日は山の日。山に親しんでみよう!

「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨に、平成28年から施行されている国民の祝日、「山の日」。
この山の日にちなんで、本町出身の山岳カメラマンかつクライマーの、故・中島健朗さんをご紹介します。

■中島健朗さんと山
昭和59年、車木大字で生まれ育った中島さん。小さい頃に父親と登った裏山が登山の原点、自然を好きになり登山を始めるきっかけでした。関西学院大学では山岳部に所属、3度の海外遠征を経験し、登山の基礎を作りました。
大学卒業後は、シスパーレ北東壁やラカポシ南壁など、数々の山へ未踏ルートからの登頂を果たし、2024年7月にもパキスタンの高峰K2西壁未踏峰ルートにチャレンジしましたが、滑落事故により帰らぬ人となりました。
そんな中島さんは生前、「未踏峰は魅力的。イチから自分で選択しないと前に進めない。誰かが登ったことがあれば、登れることは証明されている。一方、誰も登ったことがなければ、登れるかどうかわからない未知の世界。一度でも誰かが登ったルートとは大きく違う。」と、未踏峰に挑戦することの面白さを語っていました。数々の未踏ルートにチャレンジした中島さん。日本はもちろん世界の登山界に遺した大きな功績は、これからも登山業界の指針となり続けます。
暑い夏、最高の避暑スポットとなる山。本町に偉大な登山家がいたことを思い出しながら、登山やハイキング、キャンプや森林浴などを通して山を思いっきり楽しんでみましょう。

■安全に気を付けて山を楽しもう!事故防止のための5つのポイント
(1)情報収集は徹底的に!
天気予報、山の地形や登山道、過去の事故情報等を確認しましょう。
(2)無理のない登山計画を!
体力や体調、登山経験や技量等に見合った山やコースを選びましょう。
(3)準備万端で!
山の気候や登山行程を元に、万全の準備で挑みましょう。
(4)冷静な状況判断と行動を!
急な悪天候や体調不良の場合は、早めに中止するよう努めましょう。
(5)下山時こそ細心の注意を!
転倒や滑落だけでなく、道迷いにも気を付けましょう。