- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県十津川村
- 広報紙名 : 村報とつかわ 第769号 2025年10月
■ちょっと教えて!
民間事業者による旧一乃湯ホテル改修事業って、進捗はどうなの?
◆お答えしましょう!
◇そもそも民間事業者による旧一乃湯ホテル改修事業とは?
大字小原にある旧一乃湯ホテルは、民間事業者が改修工事を行い、民間賃貸住宅及び宿泊施設として整備を行う予定となっています。
民間事業者による民間事業であり、この改修工事に対して、村から2つの補助金制度により補助金を支出する予定で、令和6年度から事業を進めています。
当事業にかかる村の予算:
・民間賃貸住宅整備促進支援事業補助金 1億2,000万円(このうち4,800万円を概算払いで支払い済み)
・木材利用促進事業補助金 4,897万6千円
◇いまの進捗状況は?
当初の計画では、令和6年度中に完成の予定でしたが、諸事情により着工が遅れ、村の予算は令和7年度への繰越を承認いただいています。
この事業は、現在、民間事業者が融資を受けるため、金融機関と協議中です。
(事業が中止になったわけではありません。)
令和6年度からの繰越予算であるため、村からの補助金を充当する場合には、令和8年3月までの工事完了が必須条件となります。ただし、民間事業者から令和7年度中に事業の変更申請が提出され、村がこれを適当と認めた場合で、変更後の事業が令和8年3月までに完了すれば、変更分の補助金を交付いたします。
一方、村からの補助金を充当しない場合は、完成が令和8年3月を越えても問題はありません。
ただし、支払い済みの概算払金は返還していただきます。事業が中止となった場合も同様です。今後、民間事業者と協議を進めてまいります。
当事業の経緯:
令和6年
6月(村)補正予算承認(民間賃貸住宅整備促進支援事業補助金)
7月
(村)補正予算承認(木材利用促進事業補助金)
(民)所有権移転登記完了、概算払金の支出
8月~9月(民)旧一乃湯ホテル内の片付け
10月~11月(民)設計変更の手続き
12月(民)建築確認済書の交付
令和7年
2月(民)外壁調査用足場工事着手
3月(村)繰越予算承認、(民)外壁調査
4月~(民)金融機関との融資の協議中
※(村)は十津川村、(民)は民間事業者が実施した内容を表しています。
◆ひとこと解説
◇民間賃貸住宅整備促進支援事業補助金
村内で賃貸住宅の新築・整備にかかる費用を補助する制度です。村内の住宅供給を増やし、村への移住・定住を促進する施策です。
補助金額は、1戸あたり上限300万円です。旧一乃湯ホテル改修事業では、40戸整備する計画なので、300万円×40戸=1億2,000万円の補助額を予定しています。
◇木材利用促進事業補助金
住宅などの新築、既存建築物の増改築や修繕にかかる十津川産材の購入費用を補助する制度で、木材使用量1立方メートルにつき上限40万円を補助します。(令和6年度は1立方メートルにつき上限20万円の補助)村内の山林から伐採され、村内の製材所で製材された杉や檜の木材の使用を促進することで、林業や木材関連産業の振興を図ります。
◇予算の繰越し
歳出予算の繰越しは、一定条件のもと、年度内に支出が終わらない予算を翌年度に移して使用する特例的な制度です。
主に「明許繰越し」と「事故繰越し」の2種類があります。このうち繰越明許費は、あらかじめ、年度が終わる前に繰越しになりそうな事業と金額について、議会の議決を受けなければなりません。
村行政へのご意見やご要望は役場や行政相談員にご相談ください。
