文化 [Pick Up News 01]令和7年度 和歌山市文化表彰

本市文化の向上発展に、特に顕著な功績のある個人・団体を表彰します。今年度は次の個人・団体が受賞されました。(敬称略)

■文化賞
◇多田佳世子(ただかよこ)
〔声楽家・演出家〕
武蔵野音楽大学短期大学部声楽科を卒業後、5年間マスネヴァ・ブレンチコバ氏に師事し、昭和37年から音楽活動を本格的に開始して音楽教員として後進の育成・指導にあたっている。
昭和39年に「和歌山声楽研究会」を立ち上げ、ソリスト、プロデューサー、ディレクター、指導者として、本市に本格的なオペラを根付かせる活動を60年にわたり行い、舞台芸術の先駆者として現在も第一線で活躍している。平成14年度には東京室内歌劇場と連携し行われたオペラ「虎月傳」にて主役を演じ、新作では和歌山にゆかりのある人物や物語を題材とした作品を手掛け、令和4年には「第20回佐川吉男音楽賞」を受賞した。音楽療法を活用したボランティアや市民対象の音楽教室、子ども向けオペラ体験教室などを開催し、音楽を通じて地域に大きく貢献している。長年にわたる音楽活動、後進の育成は、オペラの普及と本市の音楽文化の向上・発展に大きな役割を果たしており、その功績は極めて顕著である。

■文化功労賞
◇小西克幸(こにしかつゆき)
〔声優〕
高校で映画研究会に所属し、その後、勝田声優学院に11期生として入学。同学院卒業後、野村道子氏、野沢那智氏、内海賢二氏が講師を務める養成所に1期生として入所し、翌年賢プロダクションに所属する。平成8年のデビュー以来、「シャーマンキング」(阿弥陀丸役)、「ジョジョの奇妙な冒険Part5黄金の風」(ディアボロ役)などの代表作や、本市の友ヶ島を舞台としたアニメ「サマータイムレンダ」(雁切真砂人役)などに出演している。
特に近年では「鬼滅の刃」において宇髄天元役を演じ、国民的な認知度を獲得している。第9回声優アワード助演男優賞を受賞し、現在も第一線で活動している。29年以上にわたる継続的な活動を通じてアニメ・ゲーム文化の普及と発展に重要な役割を果たしており、この分野における顕著な功績は、高く評価されるものである。

◇堀本裕樹(ほりもとゆうき)
〔俳人〕
國學院大學在学中に鎌田東二師範の「國學院俳句」に入会し、19歳から俳句を始める。出版社勤務、コピーライターを経て、角川春樹主宰の俳句結社「河」に入会し、3年間編集長を務めた。平成22年に独立後、「いるか句会」を主宰し、俳句講座の講師として俳句の豊かさや楽しさを伝えている。
平成28年度、令和元年度、令和4年度にはNHK俳句の選者を務め、句会ライブ「HaikuBar」や公開句会「東京マッハ」を開催するなど独自の発信を続けている。平成23年に北斗賞、平成25年に『熊野曼陀羅』で俳人協会新人賞、平成27年に日本詩歌句随筆評論大賞、和歌山県文化奨励賞を受賞。平成30年に俳句結社「蒼海」を立ち上げ主宰し、教科書執筆や著書出版など俳句界の第一線で活躍している。氏の俳句分野における顕著な功績は高く評価されるものである。

■文化奨励賞
◇木村友威(きむらゆい)
〔作詞家〕
幼少期から歌やダンスに親しみ、16歳の時にavex artist academy 第1期生に合格し、音楽業界への第一歩を踏み出す。平成24年にKARAの「ロックオン」で作詞家としてデビューし、King and Princeの「Life goes on」や「彩り」、NiziUの「Step and a step」、MISAMOの「Catch My Eye」、SMAPの「無我夢中なLIFE」、Hey!Say!JUMPの「Donkey Gongs」などに歌詞を提供している。
聴き手に寄り添う作詞を心掛け、歌唱時や聴く際に言葉が心に響くよう創作に臨んでいる。また、作詞活動に加え、化粧品のコピーライトなど言葉を扱う分野でも活躍している。その卓越した活動は音楽文化振興に大きく貢献しており、今後も更なる活躍が期待される。

◇大谷獅子舞保存会(おおたにししまいほぞんかい)
〔伝統文化(民俗芸能)〕
本会が主宰する大谷獅子舞は、200有余年の歴史を持つ金毘羅宮社の奉納舞である。起源は大谷の奥山に出た大蛇を鎮めるため、山伏から獅子舞の教えを受けたことに始まる。戦中の自粛令で一時途絶したが、平成23年に「大谷獅子舞保存会」として復活した。
現在は金毘羅宮社、伊久比売神社での奉納や楠見地区のまつり、施設などで演舞を披露している。後継者育成にも積極的に取り組み、軽量獅子頭を手作りするなど新規参加者が体験しやすい環境を整えている。SNSを活用した情報発信も進め、若い世代の会員が約半数を占めている。本市の伝統文化を復活させ、保存・伝承してきた功績は極めて顕著であり、高く評価されるものである。

問合せ先:文化振興課
【電話】435-1194