- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県和歌山市
- 広報紙名 : 市報わかやま 令和7年11月号
■和歌山城~光の回廊~
和歌山城公園では、通年で開催しているライトアップイベント「光の回廊」により、日没から23時まで四季折々の夜の和歌山城を楽しむことができます。天守閣や公園が幻想的な光に包まれ、昼間とは異なる和歌山城の魅力を味わえる特別な空間です。
さらに今年は、「WAKAYAMA LIGHTS 2025」を開催。500機のドローンが天守閣上空を舞台に光のアートを描き、夜空を彩ります。ショー終了後には、「光の回廊」が特別バージョンに変化し、天守閣の開場時間も21時まで延長。(入場は20時30分まで)天守閣から夜景を楽しむこともできます。
※天守閣への入場には入場料が必要です。(大人410円、小人200円)土曜日は小中学生無料。
ショーの前後は天守閣周辺、砂の丸広場及び付近で立入規制を行います。当日の天候によりショーは中止となる場合があります。
そのほか、忍者影絵体験やシャボン玉ショー、お堀クルーズ、キッチンカーマルシェなど、多彩なイベントも実施予定。光と歴史、体験が織りなす夜の和歌山城を、ぜひお楽しみください。
※イベントは天候その他の理由により中止または一部内容を変更する場合があります。
また、当日、城内駐車場は混雑が予想されますので、公共交通機関または周辺駐車場をご利用ください。
■和歌山城ホールライトアップ
芸術文化・人に出会う喜びや感動がまちの元気につながる「にぎわいの文化交流拠点」であり、和歌山城の目の前という立地を生かし、市民や観光客に親しまれる施設となっています。
夜は、日没から22時まで施設をライトアップしています。また、ライトアップだけでなく、屋上の展望テラスから見る和歌山城もお楽しみいただけます。
◇ドローンショー「WAKAYAMA LIGHTS 2025」
日時11月8日(土曜日)、24日(月曜日)(祝日の振替休日)、令和8年2月21日(土曜日)
各回19時~
■11月の和歌山城といえば…紅葉も見頃です
西之丸庭園は全国のお城のなかでも珍しい、お堀を池に見立てた庭園となっています。
戦のときに敵を退けるための設備であったお堀が、殿様がくつろぐための空間である庭園の一部となっています。役割が正反対のものが同じ庭園に存在しており、戦の時代から平和な時代への歴史の移り変わりを感じることができます。
◇名勝指定40周年 西之丸庭園の魅力
和歌山城内にある西之丸庭園は紅葉の美しさから別名「紅葉渓庭園」とも呼ばれています。
西之丸庭園は、江戸時代初期に作庭された大名庭園です。虎伏山の斜面を利用して、滝をかたどった石組みや、大きな石を立て並べた景観を取り入れ、池のまわりを歩いて景色を楽しめる庭園となっています。庭石には「紀州の青石(結晶片岩)」がふんだんに使われています。
昭和48年(1973年)に改めて整備され、昭和60年(1985年)には「西之丸庭園」として国の名勝に指定。指定から40周年を迎える今年、歴史と自然が調和した庭園の魅力をぜひご体感ください。
◎同じ和歌山城の景色でも、お城を囲む景色が変われば表情が変わります。
◇紅葉と調和する鳶魚閣(えんぎょかく)
鳶魚閣は、昭和48年(1973年)に復元された建物で、堀に突き出すように建てられた釣殿風の建物です。堀に面した窓は障子でできていて、部屋は四畳半の広さがあります。水辺に浮かぶようなたたずまいがとても優雅です。
鳶魚閣の窓越しに見る紅葉は、まるでひとつの芸術作品のようです。様々な角度から、紅葉と庭園をご堪能ください。
※鳶魚閣の建物内は立入禁止になっております。外からご覧ください。
■和歌山城整備企画課 伊津見孝明
和歌山城西之丸庭園は、今年で国の名勝に指定されて40年という節目を迎えました。名勝とは全国の庭園や自然景観の中で芸術上または観賞上価値の高いもののうち、国にとって特に重要なものを指します。
今では「紅葉渓庭園」という別名のとおり、紅葉の名所としても市民の皆様に親しまれる場となっています。今年の秋もたくさんの紅葉が見られると思いますので、ぜひ西之丸庭園を訪れてください。
