- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県御坊市
- 広報紙名 : 広報ごぼう 令和7年6月号 No.532
■子宮頸がんをワクチンと検診で予防しましょう
▽子宮頸がんって何?
子宮頸がんは、子宮頸部(子宮の入り口)にできるがんで、原因のほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルス感染によるものです。女性の多くが一生に一度は感染するといわれています。(※1)主な感染経路は性行為(キスやオーラルセックスを含む)による性的接触で、コンドームでは防ぎきれません。20代から診断される人が増加しはじめ、30代後半~40代後半でり患のピークを迎えます。感染して症状が進行すると健康状態を著しく害す場合や、死亡する場合もあります。
※日本で子宮頸がんと診断された数は10,353例(2020年)
※日本では、年間約2,900人が子宮頸がんによって死亡しています(2023年)
初期の段階では、自覚症状はほとんどありません。
子宮頸がんは、早期に発見し、早期治療につながれば比較的予後の良いがんです。ワクチンによる「予防」と、検診による「早期発見」が重要です。
※1 感染しても免疫によって自然消滅する場合がほとんどですが、一部の人はがん化します。どのような人が、がん化しやすいのかは未だ判明していません。
▽子宮頸がんワクチンを接種しましょう
性交渉を経験する前にワクチンを接種し、感染のリスクを下げることが推奨されています。シルガード9ワクチンはHPV16型と18型に加え、ほかの5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。(※2)性交渉を経験している人であっても、効果はあります。
※2 HPV16型と18型のウィルス感染が、子宮頸がんの原因の50~70%を占め、HPV31型、33型、45型、52型、58型まで含めると、子宮頸がんの原因の80~90%を占めます。
厚生労働省作成リーフレット「小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ HPVワクチンについて知ってください(詳細版)」
▽子宮頸がん検診を受診しましょう
HPVには様々なウイルスの型があり、ワクチンで全てを予防できるわけではありません。予防のためには、ワクチン接種に加え、2年に1度の子宮頸がん検診を受けることが重要です。子宮頸がん検診を受けることで、がんになる可能性がある細胞(前がん病変)や、がん細胞の発見につながります。市では対象者に受診券を送付しています。
※予防接種・検診の詳細は御坊市HPよりご確認ください(二次元コードは本紙掲載)。
▽HPVワクチン接種に関する相談窓口について
接種に関する不安や疑問等、ご相談ください。
※接種後、健康に異常があるときは、接種した医療機関にご相談ください。
問合せ:和歌山県 福祉保健部 健康局 健康推進課
【電話】073-441-2643【FAX】073-428-2325
問合せ:
・予防接種 こども支援課
【電話】0738-23-2525【FAX】0738-52-5108
・がん検診 保険年金課
【電話】0738-23-5530【FAX】0738-24-2890