くらし 令和7年10月使用分から水道料金を改定します(1)

将来にわたって安全・安心な水をお届けするため、市の水道料金を改定します。皆さまにはご負担をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。(下水道使用料の改定はありません)

■料金改定の背景
◇大規模災害への準備
令和6年1月に発生した能登半島地震を受けて、重要なライフラインである、水道施設の耐震化が注目されています。災害時でも安定的に水を供給し続けるためには、水道施設の耐震化・更新という事前の備えが必要ですが、近年の物価高騰の影響もあり、その費用は年々増加しています。

◇水道料金収入の減少
水道施設の整備・更新・耐震化にかかる費用は主に水道料金で賄われていますが、人口減少や節水型機器(水洗トイレなど)の普及による水道使用量の減少など、社会情勢の変化により、料金収入は年々減少し、水道事業を取り巻く経営環境は厳しくなっています。

◇水道事業運営審議会による答申
今後の水道事業の方向性について、各種団体の代表や学識経験者、公募による市民で構成される「倉吉市水道事業運営審議会」に意見を求めたところ、令和6年12月12日に「20%程度の引き上げが必要」との答申がありました。市の上水道の基幹管路耐震適合率*(令和3年度末時点)は12・6%で、県平均26・6%、全国平均41・2%と比べ極めて低く、施設の耐震化・更新を計画的に推進していく必要があり、将来にわたって安定した水道事業を継続していくために料金改定はやむを得ない、との審議会の判断でした。
*基幹管路耐震適合率…基幹管路(水源地や配水池を連絡する管路や、重要給水施設である病院、防災拠点、避難所等を連絡する管路)のうち、耐震管に更新された管路や耐震性があると診断された管路の割合。

◇パブリックコメントによるご意見
水道施設の耐震化・更新と水道料金の改定に関するパブリックコメント(意見公募)を令和6年12月20日から令和7年1月20日にかけて実施した結果、111人からご意見をいただき、水道料金を20%引き上げることについて8割近くが「やむを得ない」、または「やむを得ないが引き上げ幅は抑制すべきだ」との回答でした。

◇市議会定例会で条例改正案可決
これらをふまえ、水道料金の引き上げ幅を抑えつつ水道施設の耐震化・更新を計画的に推進するため、一般会計から水道料金の5%相当額を繰り入れ、10月使用分から約15%値上げする条例改正案が、令和7年3月の市議会定例会で可決されました。

■水道料金の使い道
古くなった水道管など水道施設の耐震化・更新を計画的に進め、災害時においても安定的に給水が可能な環境を整備します。
※「上水道施設耐震化・更新計画(令和元年度策定)」で、令和22年度の基幹管路耐震適合率目標値を40%に設定。

問合せ:上下水道局業務課
【電話】27-0633
【FAX】27-0639