文化 倉吉文化財さんぽ(38)小川氏庭園【国登録記念物・県指定名勝】

住宅の前庭・中庭・別区画の環翠園(かんすいえん)から構成されます。施主は地方財界の重鎮であった小川貞一(おがわていいち)で、昭和5(1930)年ごろ、神戸の庭師・巽武之助(たつみたけのすけ)が手がけました。環翠園は中央にある池の周囲に園路がめぐり、南西側には茶室「南山荘(なんざんそう)」を置きます。
さらに小鴨川橋の親柱などの歴史資料や石塔、赤レンガの煙突などを随所に組み込み、藤棚をはじめとする数多くの花木が四季を彩ります。個人の近代庭園の作例として山陰屈指のものであり、鳥取県の茶道・作庭文化に大きな影響を与えた貴重な庭園です。
場所:河原町
※前庭・中庭は非公開

問合せ:小川氏庭園環翠園
【電話】27-0190
(金・土・日曜日公開、要予約・有料)