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2025年は松江城天守国宝指定10周年!

■Vol.24 松江城の石垣刻印(いしがきこくいん)
松江城の石垣には、中四国地方にある江戸時代のお城では最も多くの刻印があります。刻印とは、石垣の石にノミを当てて文様(もんよう)を刻んだもので、家紋や幾何学(きかがく)文様がよく見られます。
松江城内には、堀尾氏の家紋である分銅文(ふんどうもん)の刻印が集中している場所があるのをご存じでしょうか。この場所は、大手門から天守に登る階段に面した北側にある松江城築城期の石垣(中曲輪南端石塁(なかくるわなんたんせきるい))で、東・南・西の3面の石材に分銅文の大形刻印が15個も刻んであるのが特徴です。分銅文の刻印はこの石垣に集中していて、天守へ向かう目立つ場所に分銅文の刻印を施すことで、松江城が堀尾氏のものであることをアピールしているのです。

松江城では約1,000個の石垣の石に28種類の刻印が確認されてるよ♪
探してみてね!
(田和山遺跡キャラクターTAWAYAMAN)

問い合わせ:埋蔵文化財調査課
【電話】55-5284