- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県雲南市
- 広報紙名 : 市報うんなん 2025年12月号
国際交流員(CIR)スーキ・パチェコ・ジャン・ポールの異文化交流コーナー
◎Hello Unnan(ハローうんなん)!
■第48話:国道66号線
アメリカ人は、国内旅行で鉄道をあまり使いません。鉄道の貨物輸送量は世界第2位でありながら、旅客運送はほとんど市内利用に限られています。高速道路と空港の発達により、アメリカの国民はその便利さから、車か飛行機を利用するようになりました。
日本との違いは、アメリカの高速道路制度は「一般高速道路」と「州間高速道路」に分けられているところです。一般高速道路は州内の高速道路であり、州間高速道路は州の間を楽に通るために、制限速度がより速く、車線もより広く設定されています。州間高速道路が整備される以前は、「国道66号線」がありました。1926年に整備され、イリノイ州からカリフォルニア州にかけて3,940kmもあります。また、1930年代の大規模な砂嵐「DustBowl(ダストボウル)」に苦労していた農家が、国道66号線を通って西部へ移動した歴史があり、小説「怒りの葡萄」では「逃走、損失、また新たなる希望」の象徴として表現されています。
1960~70年代に「州間高速道路制度」が整備されました。国道66号線の役目が失われたため、1985年に廃線になりました。それでも、古き良きアメリカの象徴である国道66号線は、2000年に「Historic Route(ヒストリックルート)66(歴史の66号線)」という「Scenic Byway(シーニックバイウェイ)(“景色良き道路”を意味する文化財)」として復活しました。
確かに、その景色は今でも「希望」と「可能性」を伝えていると感じます。
