- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県飯南町
- 広報紙名 : 広報いーなん 2026年1月号
【飯南病院便り】
◆山登りと健康
飯南病院 精神科 今岡 雅史(いまおか まさふみ)
昨年の十月のことだ。大山に最後の山登りのつもりで出かけた。一人である。最近山行きもしてないし、腰椎のヘルニアもした、体力の衰えの自覚もあった。登高時間も標準時間の倍の五時間を予定した。紅葉前の大山は多くの男女で賑わっていた。足が遅くなって休憩が多くなるが、計画通りに十二時過ぎに山頂に着いた。
下山が大変だった。六合目からの下りには足がでない。五十歩も歩くと足の筋肉は動かない。それで数分休憩するが、岩に腰掛けても全身の筋肉が思うようにバランスをとることができずに、仰向けに倒れる。会う人ごとに「大丈夫ですか」と心配される。終に山岳パトロールの若い女の人に杖を借りて夕暮れ近くになんとか登山口に着いた。予想以上に筋肉が乏しくなっていることを身にしみた。大山並の山は今後無理、と思い定めた。五十年以上続けてきた趣味の山登りを止めることに寂しさとなにか清々しい気もした。全力で戦って登頂できたのだから。
私は七九歳になった。階段を登るのも気合いがいる。二〇歳頃から始めた山登りはいつの間にか、人も認める私の趣味になっていた。全国の多くの山五百山くらいは登った。夏休みや春の連休や学会の時に登った。所謂「日本百名山」も二十年前に完踏していた。なぜ山登りをするのか?山頂からの眺めが佳い・自分の体力の増進と維持・精神的な好奇心や困難なことをやり遂げる達成感・等の心身の効果はあると思う。尤もそのためにしたのでもない。自分への意地のようなところがある。好きなことをしただけである。しかしそのことは自分にとっては宝物であり絶大な価値がある。他者の評価はどうでもよい。
仕事や家庭生活とは別の自分だけの充実感である。年をとれば体は弱くなり記銘力は低下するが、思い出は老いても褪せない。年をとっても生きるエネルギーにさえなる。
【保健福祉センター便り】
◆ヒートショックにご注意ください
寒い季節はヒートショックが起こりやすくなります。
ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所へ、またはその逆へ移動した時の急激な温度差によって、血圧が大きく変動し、体に強い負担がかかる現象のことを言います。
特に注意が必要なのが寒い時期の入浴。温度差で血圧が急上昇・急下降し、脳や心臓に大きなダメージを与え、命に危険が及ぶこともあります。
暖かい室内(安定)→ 寒い脱衣所(上昇)→ 寒い浴室→ 暑い浴室内(急下降)⇒ヒートショックへ
◇ヒートショックを防ぐポイント
1 脱衣所を温め、温度差を減らす
2 お風呂の温度は38~40℃に
3 お風呂から出るときはゆっくりと
4 入浴前後は飲酒を控え、水分補給
5 入浴前は家族に声をかける
6 湯船につかる前に必ずかけ湯(足⇒腹⇒胸)
7 浴室に手すりをつけ、転倒予防
寒い季節を安全に、元気に過ごしましょう!
問合せ:
飯南病院【電話】72-0221
来島診療所【電話】76-2309
保健福祉センター【電話】72-1770
