- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県飯南町
- 広報紙名 : 広報いーなん 2025年5月号
(1)[由來(ゆき)八幡宮狛犬(頓原)]
境内にある随神門の内部に納められている狛犬。全国的にも珍しい形で、彩色も施されています。
(2)[程原入道(ほどわらにゅうどう)の墓]
谷地区(井戸谷)に伝わる平家落人伝説。平家の奥方「遊那(ゆうな)御前」や、その子「程原(ほどわら)入道」にゆかりの場所が今も残っています。
(3)[吉岡長太郎フィルム]
大正から昭和初期にかけ、吉岡長太郎さんが生涯をかけて飯南町を映像に残した記録映像。
(4)[力猿(りきざる)]
明治時代、山を削って道を造る際に落石が治まらないため、地元住民が明眼寺(八神)から猿に似た像をもらい受け、岩間に設置。すると落石は止まり、無事に道路が完成したと言われています。(写真は2代目の石製力猿)
(5)[古レール]
旧国鉄バス赤名駅舎の支柱に使用されているのは、明治にかけて輸入された鉄道レール。ドイツ「クルップ社」、アメリカ「カーネギー社」など刻印も読みとれます。
(6)[祇園山城跡(ぎおんやまじょうし)(頓原)]
戦国時代の要衝であった山城。山頂から四方を見渡せる視界の良さから、毛利氏・尼子氏の決戦の際には拠点の一つとしたとされます。
(7)[烏田権兵衛(からすだごんべえ)の碑(上来島)]
戦国時代、主君への忠義を貫き、毛利元就の大軍に戦いを挑んだ、尼子方忠義の士「烏田権兵衛」を称えた碑。
(8)[下山土偶(しもやまどぐう)]
志津見ダム建設予定地内で発掘された縄文時代の土偶。手足を曲げてポーズをとっている特殊な形で、東北地方から運び込まれたと考えられています。
(9)[銀山街道 道しるべ]
石見銀山から尾道まで銀を搬出した「銀山街道」。赤名地区は現在も、銀山街道の面影を残しています。銀山街道と宍道尾道街道が交差する地点には、道しるべの石柱が残っています。
(10)[水間氏塚(みずましづか)(頓原)]
子どもの夜尿症や女性特有の病気にご利益があると伝えられています。
(11)[築立暗渠(つきたてあんきょ)(頓原)]
頓原から吹ヶ峠(ふきがとうげ)への道には、明治時代に造られた道路の名残が。中でも美しいのが、外国人技師の設計によるといわれ、明治20年頃に造られた「ツキタテ」と呼ばれる石造りの橋です。
(12)[八幡三神像(はちまんさんしんぞう)]
鎌倉時代、赤穴八幡宮へ奉納された三体の神像。京都を中心に活躍した仏師による作であることや、奉納の経緯などが明確に伝えられている貴重な事例。また、中央で活躍した仏師の神像が地方に残ることはまれであり、国指定文化財となっています。