くらし 〈特集〉健康で働き続けるために
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- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県飯南町
- 広報紙名 : 広報いーなん 2025年10月号
定年の延長や人口減少など社会環境の変化に伴い、健康で長く働き続けることは、働く人にとっても、雇用する企業にとっても大きな関心事ではないでしょうか。継続した健康づくりは1人では難しいことも。職場ぐるみで健康づくりを進める、株式会社後藤建設の取組から健康づくりについて考えます。
◆長年の取組を表彰
今年8月、従業員の健康づくりに取り組む「ヘルス・マネジメント認定制度」の認定基準を5年連続満たしているとして、株式会社後藤建設が丸山県知事から表彰を受けました。職場での健康管理、喫煙対策、メンタルヘルス対策など28項目の認定基準を満たすほか、医師との連携など独自の取組を長年続けています。
◆きっかけは喫煙対策
約20年前、女性従業員の妊娠をきっかけに、従業員の健康づくりを一層考えるようになったと話すのは、専務取締役の後藤結子さん。受動喫煙の危険性を伝え、保健師を招いた社内研修会などを開催。繰り返し啓発活動を行うことで徐々に喫煙者の理解も得られ、事務所内禁煙や分煙を徹底しました。
現在は、労務管理を担当する総務部が中心となり従業員の健康づくりを推進。職場環境の改善や健康維持のアイデアを出し合っています。
◆後藤建設が進める健康づくりの主な取組
・健康診断・人間ドックの受診率100%
・会社負担で医療保険に加入
・精密検査が必要な人への医師と連携したサポート体制の構築
・勤務時間内に該当者全員が特定保健指導を受けられるよう配慮
・受診のために有給休暇が時間単位で取得可能
体調を理由にした退職者が出ないよう、健康で長く勤められる会社づくりを目指しています。建設業の現場はチームプレーが大切。従業員同士声をかけあい、健康や体調の変化にも気づける関係性を大事にしています。
代表取締役 後藤 幹司さん
◆職場の仲間を守る
後藤建設では、現場の労働環境を知るため、総務部が月1回作業現場を巡回。「現場で働く従業員は本当にかっこいい。皆さんの健康のために何ができるのかをいつも考えています」と総務部の皆さんは力を込めます。
地域のインフラを支えている建設業。従業員は大切な「人財」だと後藤さんは続けます。「建設業という職場において、体調不良は重大事故につながりかねない。心身ともに健康で、現場を安全に運営してもらっているからこそ、地域からも信頼してもらえる」と健康管理は本人やその家族を守ることはもちろん、企業の信頼にもつながることを話してくれました。
◆健康づくりがもたらした会社の変化
体調や職場で抱える不安などは、同僚に打ち明けづらいことも。「信頼関係があるからこそ、受診報告や、体調の話もできる。健康づくりを始めてから従業員との距離が近くなり、以前よりもコミュニケーションが取れるようになってきました」と後藤さん。
病院受診のため有給休暇を取得する従業員が増えるなど、健康や働き方への意識が変化してきたと手応えを感じています。
「社会の変化に応じ、今後はハラスメント研修や従業員の年齢層に合わせた個別対応も必要だと感じている」と後藤さん。今後も従業員一人一人を大切にする健康づくりを続けます。
◆安心して働き続けられる職場
入社4年目の名原さんは、会社の取組には安心感があるといいます。「先日は誕生日を会社の朝礼でお祝いしてもらった。職場の雰囲気も良く、入社してから一度も辞めたいと思ったことはありません」と笑顔で話します。
入社30年以上の藤原さんは、入院時に会社が加入してくれている医療保険のおかげで、安心して療養できたと言います。「体調の変化も職場で気にかけてもらっている。健康の大切さを実感しているからこそ、会社ぐるみの取組がありがたい」と話しました。
日常生活の中で長い時間を過ごす職場。職場の環境や意識が変わることは、自身の健康にも大きな影響があるのではないでしょうか。また、職場ぐるみで健康づくりに取り組むことは、従業員同士の信頼関係の構築や、働きやすい職場づくりにもつながります。
一人一人が健康で、気持ち良く働き続けられる環境づくりに、町全体で取り組んでいきましょう。
◆職場で健康づくりに取り組みませんか?「飯南町ヘルスアップ事業所認定事業」
町では健康づくりに取り組む事業所を「ヘルスアップ事業所」として認定し、取組が継続するようにサポートします。
◇例えば
・受動喫煙対策をしている、健診受診率が高いなど職場の活動を認定します。
《サポート内容》
・認定年数に応じた記念品の贈呈
・健康講座の開催 など
これから職場の健康づくりに取り組む事業所も、保健師や管理栄養士がサポートします。ぜひご相談ください。
問合せ:保健福祉課
【電話】72-1770
