くらし ルーツいいなん-51-

このまちに住んでいようと、なかろうと、ルーツをたどれば飯南町。生まれや育ちは違っても、飯南町に縁やゆかりがある。そんな人たちを紹介します。今回登場した人が次の人を指名。つながり続くよどこまでも。

◆地域の患者さんを守る
「歯科医院が少なくなると、きっと患者さんが困る。そうした状況は防ぎたいと思いました」と話すのは、福間有華さん(30歳)。
「ふくま歯科医院」(佐見)を開業した父親が、地域の方から信頼されている様子をよく目にし、歯科医師を目指す決意をしたと話します。
高校卒業後は九州歯科大学に進学。バスケットボール部に所属し、歯科大学が参加する全国大会にも出場した経験を持ちます。
「国家試験に向けた勉強もあって忙しかったけど、とても充実した大学生活でした」と福間さんは笑顔で振り返ります。
歯科医師国家試験に合格後、臨床研修先として選んだのは、島根県立中央病院。総合病院のため、他の診療科と連携した治療を経験したほか、救急外来も担当。一般歯科ではできない経験が積めたと話します。
「転倒して歯が折れたなど、救急処置が必要な患者さんが来院されることも。1人で対応する時もあり、緊張感がありました」と福間さん。
福間さんは現在、一般歯科の経験を積むため、岡山市内の歯科医院に勤務。「総合病院とは違い、一人の患者さんが治っていく過程を近くで見ることができる。『歯医者さんになったんだ』と実感しています」と話します。
「将来は飯南町に戻り、歯科医師として働きたい」。その思いを胸に、福間さんは日々経験を積んでいます。

◇福間 有華(ふくま ありか)
飯南町佐見出身。中学生の時に「歯科医師を目指す」と決意し、松江北高へ進学。九州歯科大学を卒業し、歯科医師となる。島根県立中央病院での研修等を経て、現在は歯科医院勤務(岡山市在住)。
休みの日も医院に行き、治療の準備をしてしまうという福間さん。忙しい仕事の合間の息抜きは、お酒を飲むこと。友人たちとお酒を飲みながら、賑やかに過ごす時間が好きだといいます。飯南町にもよく帰省すると福間さん。「飯南町の自然と、静かな環境が好きです」