- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県西ノ島町
- 広報紙名 : 広報にしのしま 令和7年11月号
◆第521回 西ノ島町議会 9月定例会 一般質問(要約)
◇仲吉(※) 正 議員
※「吉」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
・海岸線の高潮対策について
高潮から沿岸線を防護するための海岸保全施設の整備について、本町の東部地域2箇所の高潮対策について町長の所見を伺う。
(1)町道倉ノ谷/宇賀線の海岸道路
令和3年3月の修繕工事完了後も山側法面に落石等の恐れがあり引き続き全面通行止めとなっている。
(2)黒木御所周辺の遊歩道
復旧はかなり困難を期する状況にあるが、現状以上の浸食は防御するための整備計画が急務である。
高潮から、長い年月に亘り、護岸背後の土砂が波浪等により吸い出しを受け、陥没、沈下や空洞化するという「吸い出し災害」が発生していると推察される。
海水による浸食を防ぐ海岸保全施設の整備計画が早期に事業化されることを要望する。
回答 町長
(1)町道倉ノ谷宇賀線(町道320号線)は、昭和54年度に県道西ノ島海士線の一部が移管された路線である。道路護岸は石積で整備されており、経年劣化や波浪・高潮の影響により空洞化がみられ、その都度修繕対応しているが、平成19年の豪雨災害で大規模な法面崩壊が発生し、復旧後も落石が続いたことから、令和3年3月以降、通行止めとしている。現在は、山越えの町道473号線を主たる道路に位置付け、国の補助金を活用しながら側溝の蓋掛けや冬期路面対策を優先実施している。
ご質問の路線を海岸保全区域の指定を受けて整備を行うには、人家などの保全対象が必要とされるが、当該区間には該当がないため、難しいと認識している。また、道路護岸として本格的に整備するにも、通行止めの直接の原因となっている法面崩壊対策には莫大な費用を要するため、実施は難しいと考えている。
以上のことから、これまでどおり、吸い出し等により道路の陥没が生じた場合には、その都度修繕対応を行い、海岸線を維持する方法が現実的であると考えているのでご理解いただきたい。
(2)黒木御所周辺の遊歩道についても、平成19年の豪雨災害およびその後の台風や高波の影響により護岸や斜面が崩壊し、危険な状況にあるため、現在通行止めとしている。復旧には港湾事業だけではなく、文化財保護の観点からも、県事業としての整備、国の補助事業の実施など様々な方策を検討してきたが、該当する事業が無いというのが現状である。
また、文化財としての性質上、大きく形質を変えるような整備は馴染まないと考えている。
県による「集落周辺里山整備事業」として、土壌の保全を図るため樹木の伐採などが行われたところであり、この事業の成果を見ながら引き続き海岸線の維持に向けた取組について関係団体と協議をしていく。
◇三角 久男 議員
・男女共同参画について
男女共同参画について、西ノ島町においても計画が策定され、施策が推進されているところであるが、国においては「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」が公布・施行され、その目的として「男女が共同して参画する民主政治の発展に寄与する」とされている。
令和3年の改正で、政治分野における男女共同参画の推進に関して必要な施策を策定し、及びこれを実施するよう「努めるものとする。」という部分が「責務を有する。」とされ、「努力義務」から「責務」に強化されている。
男女共同参画の推進について、啓発活動、環境整備、人材の育成等に関して町の考えを伺う。
回答 町長
「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」の基本原則は、選挙において男女の候補者ができる限り均等となること、男女がその個性と能力を発揮し、家庭生活と政治活動の両立を可能とする環境を整えることであると承知している。
既に、西ノ島町議会におかれては、令和3年の法改正を受けて、公務や傷病に加え、「出産・育児・介護」等を欠席事由として規定し、「育児、介護その他のやむを得ない事由」によるオンライン出席を認めるなど、男女を問わず参画しやすい環境整備が進められている。最近行われた島根県の国政選挙では、複数の女性候補が立候補するなど、女性参画が進んでいるように感じているが、全国的に見ると女性議員の比率は依然として低い。議員のなり手不足の原因として、小規模自治体では、家族・親族の反対から断念することが多く、女性議員のいない議会では手本となる人物の不在から活躍できるイメージがつかみづらいといった原因が挙げられている。
町としては、各種審議会や委員会への女性登用を積極的に進め、女性の意見を政策に反映させるとともに、講演会や広報など啓発活動を行い、地域全体の意識の変革を粘り強く訴えていくことが必要だと考えている。
