くらし ええとこいっぱい 津山自慢(53)

津山の人・物・技術など、明日誰かに自慢したくなる津山のいいところを紹介します

■第70回青少年読書感想文全国コンクール 内閣総理大臣賞受賞 藤原 一葉さん(東一宮)
全国学校図書館協議会・毎日新聞社主催のコンクールで、全国各地から応募された230万編を超える作品の中、内閣総理大臣賞(最優秀作品)を受賞。令和7年2月に、秋篠宮ご夫妻ご臨席のもと行われた東京での表彰式に出席。一宮小学校1年生(受賞時)。
受賞した作品名:ぽかぽかのこころのひみつ
読んだ本:『わたしのおにいちゃん!』
くすのき しげのり・作/大島 妙子・絵
光村教育図書 出版

◇読書好きは本の読み聞かせから
小さいころから、毎週水曜日に市立図書館であった本の読み聞かせに連れて行ってもらい、少しずつ本に興味を持つようになったそうです。文字を読めるようになるころには、本が大好きになっていました。本を読んだ後は、家族と感想を言い合うのが習慣になっています。家のリビングにはたくさんの本があり、弟が生まれてからは、弟にも本を読んであげるようになりました。

◇初めて書いた読書感想文
この本を選んだ理由は、指定図書になっていた3冊の本を読んでみて、一番自分と似ていて、心に残ったからです。お話は、優しいお兄ちゃんが妹を助けてあげる内容です。わたしにも4歳の弟がいます。でも、本とは違ってけんかをよくするわたしたち。何が違うのか考えていたある日、いつも弟のためと思ってしていたことが、実は弟にとって、してほしいことではなかったということに気が付きました。その気付きや、自分が普段どんな風に弟と過ごしているかなどを思い出しながら、感想文を書きました。
読書だけでなく、書くことも好きで、旅行に行った時は、パンフレットに旅の思い出を書いたり、ノートに日記を書いたりしています。今回の感想文は、原稿用紙2枚までという決まりがありました。いつも書きたいことをたくさん書いてしまうので、2枚以内に収まるように考えながら書くことが、一番大変でした。

◇わたしも優しいお姉ちゃんに
受賞したと聞いた時、始めはどんな賞か分かりませんでした。学校の先生に「一番すごい賞」と聞いてびっくりしました。周りの人からも、たくさん褒めてもらってうれしかったです。本を読むと、知らなかったことがたくさん分かるようになるのが楽しいです。目標は、一宮小学校の本を卒業までに全部読むことです。
『わたしのおにいちゃん!』を読んで、相手を思いやる「ぽかぽかの心」を知りました。本のお兄ちゃんのように、相手がしてほしいと思っていることをしてあげる優しいお姉ちゃんになりたいです。
妹も生まれたので、妹がどんなことをしてほしいと思っているか、これからは弟と一緒に想像しながら、きょうだいで仲良くしていきたいです。

※受賞作品は、読書感想文全国コンクール公式サイトで読むことができます