子育て 育てよう鏡野のよい子シリーズ

■「節目の年に」
昨年末、町広報紙の「育てよう鏡野のよい子」の原稿を執筆することになった。実に九年ぶり四度目である。まずは過去に書いた原稿を探して読み返してみた。
二〇一四年は、毎週日曜日の朝に放送されている『スーパー戦隊シリーズ』について書いていた。
大人の方々の中にも、小さい頃に見られていた方、今まさにお子様とご覧になっている方もおられるだろう。一年間ずっと放映を続けるドラマは少なくなった現代であるが、五十周年の節目の年を迎え、四十九番目の番組が放送されている。シリーズ出身の俳優さんも、松坂桃李、横浜流星、山田裕貴、竜星涼、志尊淳、等々多くの方が活躍中だ。
海外でも多くの国で、それぞれの言葉に吹き替えられて放映される一方、アメリカでリメイクされた作品は『パワーレンジャーシリーズ」と名を変え、世界の百を超える国と地域で放映された。
なぜ、文化や地域、世代の違いを超えて多くの人々の支持を集め続けているのだろうか。保護者も一緒に見ることが多いので、コメディー要素を取り入れつつ、大人の視聴にも耐えられる作品となっていることもあるだろう。が、何よりも性格や能力の違う個性的な複数の登場人物たちが協力して困難に立ち向かう姿を通し、「友情」「家族の絆」「優しさ」「夢」「成長」「勇気」「信じる」「あきらめない心」「努力」「仲間」といったポジティブなメッセージを発信し続けていることが、最大の魅力になっているのではないだろうか。「新設校の開校が迫ってきたが、別々の中学校から集まった生徒たちが協力して困難に立ち向かい、ともに栄えていけますように」というように結んでいた。
二〇一五年は当時勤務していた鏡野町内の中学校での生徒総会のことを書いた。
生徒数の減少をみこし、生徒会執行部の人数を五人から三人に減らす原案が出された。しかし、当時の二年生が「自分たちは五人でできるから、やらせてほしい。」と言い出し、多数決で原案は否決され、五人のままとなった。自分の経験では、生徒総会の結論は決まっているもので、ひっくり返されることなど一度もなかった。他校の先生方に話しても異口同音に驚かれていたので、多くの学校で同様であろう。子どもたちに育てたい力の一つに「自ら考えて判断し行動する」がある。「生徒たちは来年度から統合新設校で生活するが、この力も持って進むべき道を切り拓いていってほしい。」と結んでいた。
今年度、鏡野町は中学校統合十年目の節目の年を迎えている。当時は、新設校開校の準備(制服、生徒心得、スクールバス…)に加え、勤務校の閉校の仕事(備品等の整理、記念誌の発行、記念式典…)があった。もちろん通常の学校の仕事もあったので、本当に大変だったが、多くの方々のお陰で何とかなり、九年が過ぎた。
部活動の地域連携など、教育に関わる難題は多く、まだまだ多くの方々の知恵と力をお借りしなければならない。本当に今後ともよろしくお願いいたします。

鏡野町生徒指導推進連絡協議会
鏡野中学校 寺坂克視