くらし 特集 地域おこし協力隊通信(2)

■地域おこし協力隊員(水産担当)
坂本みゆき隊員
所属:農林水産課(【電話】0848-38-9478)
私は現在、漁業のPRやアサリの保全活動、子ども向けの食育イベント、海の環境整備など、さまざまな取り組みに力を入れて活動しています。どれが一番というよりも、すべてが大切だと感じており、全方向に力を入れて取り組んでいます。
今年度初めて開催した離乳食作りのイベントは、参加した皆さんに喜んでもらえました。栄養士さんや託児スタッフの確保に課題はありますが、今後も定期的に開催したいと思っています。
SNSのお魚プレゼント企画では、1回目は130人、2回目は約200人もの応募いただき驚きました。喜んでいただけて嬉しかったです。市外での地魚PR活動では、市外における尾道地魚の認知度が市内に比べてかなり低いことも実感しました。短期間での変化は難しいと思いますが、外向けの発信にも一歩一歩地道に取り組んでいきたいと思います。
また、漁獲量が激減してしまったアサリ再生のための活動にも力をいれており、漁協組合員向けに活動を知らせるアサリ新聞を発行しています。私は特に貝類が大好きで、アサリもたくさん食べたいので、尾道産のアサリが市場に出るくらい獲れるようになると嬉しいです。
今後やってみたいのは、漁具を展示している資料館や昔の市場の写真などを活用した「まち歩きイベント」です。海での体験だけでなく、地域の歴史に触れながら歩き、最後に漁船や水槽の魚を見てもらうような、新しい形のイベントができたらと考えています。
活動を続ける中で、「自分がやりたいことだけではなく、需要があることをやる大切さ」を強く感じています。水産関係者や消費者の需要に向き合い、活動を続けていきたいと思います。

●需要リサーチ!
お魚さばき方教室の開催に興味はありますか?アンケートにご協力ください。
アンケートフォーム(二次元コードは本紙参照)

●クニヒロ(株)川﨑会長に坂本隊員について聞きました
アサリ再生プロジェクトに取り組む川﨑さんは、坂本隊員について「明朗快活!現場の雰囲気を和らげてくれる存在です」と語ります。はじめて会った時から、何でもできそうで頼もしい人だと感じたそうです。

○坂本隊員の影響
漁協は平均年齢が70歳を超え、高齢化と人手不足が課題です。2年前からアサリの再生に向けたプロジェクトが本格化し、ボランティアとともに作業を続けています。地道で体力のいる作業が多いのですが、坂本隊員が現場に入ることで雰囲気が明るくなり、全体のモチベーションも高まっているといいます。

○山波のアサリ再生活動とアサリ新聞
かつて尾道では「山波のアサリ」が有名で、多くの人が山盛りのアサリを楽しんでいました。旨味の濃いアサリを、もう一度尾道市のみんなに味わってほしいと願い、川﨑さんをはじめ漁協関係者が活動を続けています。川﨑さんはアサリ再生を通じて、海や干潟、人とがつながる未来を思い描いています。3年後30トン、5年後50トン、10年後100トンという目標も掲げ、潮干狩りができる環境の復活を目指して活動中です。
その実現には、協力してくれる人のつながり大切です。坂本隊員が制作する活動報告のアサリ新聞は、つながりづくりと活動者のモチベーションアップの役割を担っています。今は漁協組合員向けにしか発行されていないが、市民全体に取り組みを知ってもらい、活動の輪が広がってほしいと、川﨑さんは坂本隊員の情報発信に大きな期待を寄せています。
川﨑さん自身、「アサリと話ができるくらい仲良くなりたい」と話します。「気持ちがわからないと生き物を育てることはできない。しんどいのがわかるようになったら、アサリの生存率を高く保って育てられるはず。」とアサリ再生への想いを語ってくれました。