- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県尾道市
- 広報紙名 : 広報おのみち 2025年6月号
■帯状疱疹予防ワクチン定期接種について
尾道市でも令和7年4月1日から帯状疱疹予防ワクチンの定期接種が始まりました。対象者の方にはすでに案内はがきが届いていると思います。
帯状疱疹という病気は体の半分に帯(おび)のように赤いぶつぶつが出て、徐々に広がり、水疱になります。
またぶつぶつが出た部位に痛みを伴うことも特徴です。加齢、ストレス、過労など免疫力の低下によって発症しやすくなると言われています。
基本的には治る病気ですが、高齢者や持病のある方は痛みが長引きなかなか治らず、しんどい思いをすることもあります。
顔面に発症した場合、顔面神経麻痺や難聴などの合併症を併発することもあります。
予防接種の対象は令和7年度に65歳になられる方、60歳以上65歳未満で、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方となっています。
経過措置として65歳を超える方については、令和7年度に70・75・80・85・90・95・100歳を迎える方、100歳以上の方は令和7年度に限り全員対象となります。
案内はがきにも書いてありますが過去にワクチンを規定の回数接種している人は対象になりませんので注意が必要です。
基本的には一度きりの発症ですが、複数回発症することもありますので、帯状疱疹の既往がある方でも接種の対象となります。
ワクチンは2種類あり、一度で済む生ワクチンと2ヶ月以上の間隔を置いて計2回接種する組み換えワクチン(不活化ワクチン)の2種類あります。
価格は案内はがき、市HPをご参照ください。
効果は2回接種するワクチンのほうが高いとされていますが、接種部位の疼痛、倦怠感、発熱などの副反応が出やすいとも言われています。
ご希望の方は予防接種施行しているクリニックにあらかじめ予約を取っていただき接種してください。
数田皮膚科医院院長
数田泰治さん