- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県庄原市
- 広報紙名 : 広報しょうばら 2026年1月号(No.250)
開館:9時~17時(年末年始休館)
■備北層群産出のクジラ化石
令和7年11月、新聞やテレビで「庄原市でのクジラ化石発掘」のニュースが紹介されました。市民研究団体の「庄原化石集談会」による、西城川の河床(かしょう)で見つかった3体のクジラ化石発掘調査のニュースです。11月8日に子クジラとみられる1体(推定全長約6~7m)、残りの2体も11月29日に発掘調査が行われました。今後、クリーニング作業を進めながら、調査研究が行なわれ、それぞれの種の同定(生物の分類上の所属や種名を明らかにすること)が進んでいく予定です。
本市には、約1600~1500万年前の地層の「備北層群」があり、これまでにも「ぺロケタス属の一種」「ショウバラクジラ」「ヤマオカクジラ」「ヒロセヒバクジラ」の4種のヒゲクジラの化石20体が発掘されています。本市の狭い範囲からまとまって産出されている理由は十分に解明されていませんが、その頃、南からの暖流が流れ込み、クジラ類の回遊ルートにあたっていたか、繁殖地の一つであったためではないかと考えられています。
当館では、この「備北層群」での化石発掘を体験できる公開講座「化石発掘体験講座」を開催しています。本年度も多くの皆さんにご参加いただき、サメの歯やフナクイムシ、植物の葉、マツカサの化石など、28種161点を発掘しました。参加者は、発掘した化石を通して、昔、海だった庄原の環境を学習することができました。
当館地学分館には、これまでに見つかったクジラ化石4種やサメの歯の化石など、備北層群から産出された実物の化石資料を展示していますので、ぜひ、ご覧にお越しください。
問合せ:比和自然科学博物館
【電話】0824-85-3005
