文化 比和自然科学博物館

開館:9時~17時(年末年始休館)

■第105回特別展 「多様で美しい蝶と蛾の世界」開催中
一般的に、蝶(ちょう)は昼間に活動し、触角はこん棒のような形、蛾(が)は夜に活動し、触角は櫛(くし)やムチ状の形をしているといわれます。ところが、夜に活動する蝶や昼間に活動する蛾、触角の形にも例外があり、種類によってさまざまな形があります。分類上は蝶も蛾も鱗翅目(りんしもく)(チョウ目)に属していて、共通の祖先から派生した仲間であり、行動時間や外見などでは明確に分けられないとされています。
蝶や蛾は、鱗粉(りんぷん)に覆われた翅(はね)を持ち、その模様は多種多様です。中にはキラキラと光る構造色を持つ、モルフォチョウやオオムラサキなどの蝶がいます。その蝶たちが、森や野原を優雅に飛び回る姿は、まるで宝石のようです。
また、外敵から身を守るために、有毒な蝶にそっくりな模様を持つものや、木の葉そっくりに擬態(ぎたい)をする蝶や蛾もいます。
近年多くの個人研究者から、日本のみならず、東南アジア・アメリカ大陸・アフリカなどの地域の貴重な蝶や蛾の標本を、当博物館に寄贈していただきました。
今回の特別展は、その一部を展示します。多様で自然環境の変化に敏感な、美しい蝶や蛾たちの世界を、ぜひご覧ください。

■展示コーナー紹介
蝶と蛾の違い、同種でもこんなに違う蝶たち、擬態する蝶たち、森の宝石たちの輝き-構造色-、幼虫の摂食行動から見た食性によるチョウの類型化、日本の蝶と蛾、世界の蝶と蛾、蝶を愛した人々-標本資料寄贈者紹介- など
開催期間:12月28日(日)まで
入館料:大人310円、中学生以下無料

問合せ:比和自然科学博物館
【電話】0824-85-3005