くらし [特集]次世代のまちづくりにチャレンジ!
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- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県東広島市
- 広報紙名 : 広報東広島 2026年2月号
東広島市は、大学や研究機関、先端産業が立地し、産学官民の連携によるイノベーション(革新)が生まれる環境が整っています。これらの集積を生かし、市と大学が連携する「Town and Gown構想」を推進しながら、2050年を見据えた次世代のまちづくりに取り組んでいます。
・Town and Gown構想とは
市と大学が一体となってまちづくりに取り組む構想
・関連記事 描いてみよう 2050年のまち
広報東広島2025年1月号 4~7ページ

表紙のイラスト(キャンパス部分)/広島大学スマートシティ共創コンソーシアムが学生とともに描く、将来の広島大学キャンパス・既成市街地・新市街地
(制作:広島大学 先進理工系科学研究科 塚村遼也)
■challenge! 世界から起業家や研究者が集まり成長し続けるまちへ
広島大学周辺と半導体企業が集積する吉川地区は、他にはない強みを持つ地域です。市ではこのエリアを『次世代学園都市ゾーン』として集中的にまちづくりを進め、世界の企業や研究者から注目される拠点の形成に取り組んでいます。
こうした地域をつくることで、世界中から企業の投資や人材が集まり、まちのさらなる成長を促し、暮らしの質向上など、市全体に波及効果が生まれます。
(1)広島大学周辺
◇多様な人が集いイノベーションが創出される拠点づくり
大学の未利用地や既存建物を活用・改修し、多分野・多世代・多国籍の人々が集い共創する場や、新技術の実証実験を行う環境を整え、イノベーションが創出される拠点となることを目指します。
また、次世代の交通体系の導入により環境負荷を低減。さらには、都市機能と緑を両立させ、多様な人々がゆとりをもって暮らせる新市街地形成を進めます。
(2)吉川地区
◇先端産業と田園風景が共存したまちづくり
半導体産業の振興に向け、市営産業団地や道路などのインフラ環境整備を進め、関連企業を戦略的に誘致。広島大学と地元企業との連携強化により産業イノベーションを創出し、半導体に関する高度人材の育成に取り組みます。
外国人を含む働き手が増えることが想定されるため、田園景観を守りながら、ゆとりのある居住環境づくりを進めていきます。
市営産業団地2032年度中の完成を目標!
◇次世代学園都市ゾーンのまちづくりに向けた道路網等交通ネットワークの構築
次世代学園都市ゾーンのまちづくりに向け、大学・研究機関・産業団地などへの人と物の流れを円滑にする交通ネットワークを構築します。
・道路の4車線化
・渋滞対策等の道路網の強化
・交通結節点(複数の交通手段が交わる場所)の整備
・自動運転・隊列走行BRT(バス高速輸送システム)などの新しいモビリティを検討
■point! 世界と直接つながる地方都市(=ローカルハブ)へ
東広島市は、世界を舞台とする大学や半導体産業をはじめとするグローバル企業が集積し、Town and Gownといった産学官民が連携できる仕組みなど、イノベーションが生まれる環境が整った、全国的にも珍しい地方都市です。この環境を生かし、大都市を介さずに国内外の企業と直接つながる地域拠点「ローカルハブ」としての機能を備えた「次世代学園都市」の実現を目指しています。
◆イノベーションを生む交流しやすいまちづくりを研究
広島大学 都市・建築計画学研究室
広島大学の田中教授は、都市デザインの視点から、多様な職業・専門分野の人や市民が日常的に交流できるまち、生活する市民が『魅力的だ』と感じられるまちについて研究をしています。
大学や企業が集まる下見地区(西条町)の特徴を生かし、人が集い、交流しやすい環境をつくることで、地域、企業、大学の多様な人がつながり、新しい技術やアイデアが生まれる…。そんな、わくわくするまちの姿を目指しています。
店や施設がにぎわい、歩くだけで楽しいと思える環境が広がることで、人の交流や発想が生まれやすくなり、新たな技術や価値を創出するイノベーションの促進につながります。
広島大学大学院 先進理工系科学研究科 田中教授
◇計画中!人が集う空間への社会実験
学生も社会人も、市民みんなが気軽に立ち寄り滞在できる、交流型パブリックスペースの形成に向けた計画を立てています。例えば、駐車場や歩道にテーブルと椅子を設置すると、誰がどのように利用するのかを検証するなどの実証実験を考えています。
◇大学生のパワーに期待
三ツ城自治協議会の中原会長は、「大学生がまちに活力を与えている」と話します。自治協の活動に学生との接点を増やして、地域を盛り上げていきたいと考えています。
広島大学ができて下見地区は様変わりしました。みんなが暮らしやすいよう、田園風景を大切にしながら発展していってほしいです。
三ツ城自治協議会 中原会長
◇Pick Up 気軽に移動できる新たな手段
次世代交通の取り組みの一環として、2025年11月から約2か月間、広島大学周辺とJR西条駅周辺で電動マイクロモビリティ※のシェアサービスに関する実証実験を行いました。分析結果を踏まえ、今後エリア拡大等を視野に入れたさらなる実証実験を行い、将来的な導入の可能性を検証していく予定です。
※電気で動く小型の乗り物(電動キックボードなど)
◆世界的な半導体産業の発展に向けた人材育成と研究開発
せとうち半導体コンソーシアム
半導体分野の人材育成と研究開発を目的にした「せとうち半導体コンソーシアム」は発足から約3年となり、現在では広島大学、広島県、東広島市など37の企業・団体が加盟。設立当初から倍以上に増えています。特に、会員企業は半導体関連の幅広い分野を担っていることが特徴で、東は関東から西は九州まで全国的な規模となっています。
研究・開発を積極的に進め、具体例を増やしつつ、産業技術の発展に貢献するとともに、実践活動や交流を通して人材育成にも取り組むことで半導体産業を支えていきます。
コンソーシアムの活動を通した人的交流によって、組織の枠を超えた協力が生まれることを期待しています。
東広島で、世界につながる挑戦が進んでいます。子どもたちが大学生、社会人になるとき、ぜひ仲間に加わってもらいたいですし、活動をきっかけに、一人でも多くの人が世界で活躍する存在になってもらえたらうれしいです。
広島大学半導体産業技術研究所 寺本所長(せとうち半導体コンソーシアム運営委員長)
◇国際的な視野を持つ人材の育成
広島大学グローバルラーニングセンター
東広島市・広島大学・スズキ株式会社は2025年10月、3者で連携して「広島大学グローバルラーニングセンター」を開所。国際社会に貢献する人材の育成と、地域の共修を目的に、外国語学習や多文化の相互理解の支援などを行っています。
主な対象は日本人学生と留学生ですが、市民が対象となるプログラムもあります。さまざまな世代や立場の市民と、留学生や学生とが交流し、お互いに刺激を与え合っています。
地元企業・団体の海外展開を支えるような人材を育てていきたいです。また、世界のさまざまなコミュニケーションや社会習慣、文化などに触れる講座を市民や地域と共に開催していきたいと考えています。
広島大学グローバルラーニングセンター 柴田センター長
異文化交流は、相手を尊重し、多様な考え方を認め合い、お互いを知ろうとすることが第一歩。気軽に交流できる出会いと学びの場をつくっています。
達川コーディネーター
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