- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県下松市
- 広報紙名 : 下松市広報「潮騒」 令和7年6月号
私たちの生活に欠かせない水道。普段はあまり意識することのない上下水道の世界をご紹介します。
市には、温見ダム、末武川ダムの2つの県営ダムがあり、ここから取水された水は、御屋敷山浄水場で消毒やろ過などの工程を経て、人が飲める水となります。この水は、厳しい水質基準を満たしており、水源の特徴として軟水であることから、飲みやすく料理にも適した水となっています。
市が実施した「きき水アンケート(回答者197人)」でも、水道水(星の泉)は市販のミネラルウォーターよりおいしいと高評価でした。
●どちらがおいしい?
市の水道水は、ダムや浄水場が高い場所にある利点を活かし、市内の多くの世帯にポンプを使わない自然流下で供給されています。市内に張り巡らされた約300kmの水道管を通して、一日に4万トンの水が休みなく運ばれています。
お風呂やトイレなどで使われた水は、下水道管を通じて浄化センターへ流れていきます。浄化センターでは微生物が活動しており、その微生物の力で水中の汚れを分解し、きれいになった水は海へ戻されます。
良質な水源、効率的な供給網といったさまざまな要因により、市の上下水道料金は全国でもトップクラスの安さになっています。20立方メートル/月(3人世帯相当)の使用量で比較すると、全国平均よりも年間約3万円安くなり、この料金の安さは市の住みよさに大きく貢献しています。
下松市:3,734円/月
全国平均:6,249円/月
(20立方メートル使用時の上下水道料金)
※公益社団法人日本水道協会「水道料金表(令和6年4月1日現在)」、総務省「下水道事業経営指標・下水道使用料の概要(令和4年度版)」から
上下水道事業は独立採算制です。人口減少や節水機器の普及により料金収入は減収傾向にあります。施設の老朽化対策や耐震化など、施設の更新や維持に要する費用は年々増加しており、経営環境は厳しくなっています。
これからも水という側面から社会基盤を支え続けるため、上下水道の未来を見据えた事業運営に取り組んでいきます。皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いします。
■くだまつアクアキャンバスプロジェクト
▽上下水道をPR!
上下水道への理解と関心を深め、市の魅力を広く発信するため、下松高校美術部と協働で若宮ポンプ所(河内)にてウォールアート制作を行いました。
※制作の模様はこちら(市公式YouTube)