くらし 周南コンビナート カーボンニュートラルへの挑戦

■クリーンアンモニアへの燃料転換に向けて
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、市では、周南コンビナート脱炭素推進協議会を設立し、関係機関と連携した取り組みを進めています。その中で、発電に使用する燃料のカーボンニュートラル化として、将来的な燃料転換をめざした「クリーンアンモニア※」の供給体制の構築について検討しています。
※製造過程における二酸化炭素(CO2)排出量を可能な限り低く抑えたアンモニアのことです。

▽ロードマップに基づく取り組みの具体化
将来的なクリーンアンモニアの利用拡大をめざして、まずは2030年に向けた取り組みを行っています。
・周南コンビナートカーボンニュートラルロードマップ
※詳細は、本紙またはPDF版をご覧ください。

大型船で貯蔵拠点に輸入し、コンビナート企業に供給します。企業では主に、石炭に代わるカーボンフリーな燃料として利用します。
・アンモニア供給と利活用イメージ
※詳細は、本紙またはPDF版をご覧ください。

▽なぜアンモニア(NH3)を使うの?
(1)使用時にCO2が出ない!
窒素(N)と水素(H)で構成される化学物質なので、燃焼時にCO2を排出せず、地球に優しいのが特徴です。

(2)取り扱いやすい!
既存の燃料(プロパンガスやガソリンなど)と比較して、遜色ない取り扱いやすさです。
古くから利用されている化学原料なので、貯蔵、輸送、取り扱いに関する技術が確立されており、信頼性の高い供給体制の構築が可能です。また、安全性に対するガイドラインも整備されています。
・肥料やナイロンの原料にもなっている物質です!

▽周南市ならではのメリットも!
コンビナート博士:周南コンビナートには、LPG貯蔵タンクやパイプラインなど、アンモニアの受け入れ・供給に対応可能な設備がすでに整っておる。これらをうまく活用することで、設備投資のコスト削減や早期の利用が可能となるのじゃ!

石油や化学製品を扱ってきた、周南コンビナートの技術力と保安防災力も活用できます。

地球温暖化防止対策であるカーボンニュートラルの取り組みは、世界的な潮流となっています。将来的には、環境に配慮して製造されたクリーンな製品が選ばれる時代を迎えると言われています。これは、企業の競争力や雇用にも影響する重要な取り組みで、今回紹介した石炭からクリーンアンモニアへの燃料転換も、周南コンビナートの発展にとって欠かせないものです!

今後も、周南コンビナート脱炭素推進協議会に関する情報を発信していきます。

問合せ:商工振興課コンビナート脱炭素推進室
【電話】0834-22-8837