- 発行日 :
- 自治体名 : 徳島県阿波市
- 広報紙名 : 広報あわ 2025年10月号
吉野町西条医療法人福島歯科医院 福島達郎(ふくしまたつお)先生
「フレイル」と言う言葉を使われるようになって久しくなります。「フレイル」という状態は健常と要介護状態の中間であり、「オーラルフレイル」とはそのお口における機能低下が進行している状態と考えられています。
今回は、お口における認知面のフレイルについて書かせていただきます。
日本で認知症を患っている患者さまは、団塊の世代が75歳以上となる2025年(本年)には700万人前後に達し、65歳以上の約5人に1人を占める見込みだといわれております。
認知症を発症すると早い段階から活動性の低下がみられ、自身でのお口のケアをする習慣が損なわれていきます。お口の中の状態について訴えが少なくなり歯科医院を受診する機会が少なくなる傾向があり、また運動障害が進行すると、かむ機能が低下し、お口の中の自浄作用の低下にともない口腔内の環境は悪くなり、虫歯や歯周病が進行していきます。
そして、次第に自分自身での歯磨きが困難になり介護者または歯科医療者などの専門的な管理の必要性が生じてきます。
そこで意思の疎通が可能で歯の治療を受け入れられる初期段階の時期に積極的な治療を行い、口腔内環境を整備し管理のしやすい状態にしておくことで、治療が困難な認知症が進行した際に備えるということが大切だと考えられてます。
そして、認知症の進行の際には口腔内環境の維持、誤嚥性(ごえんせい)肺炎の予防に重点を置いた口腔ケアを行っていくことも大切です。
気になられる事がございましたら、お近くのかかりつけ歯科医までご相談ください。
このコーナーは阿波市医師会・阿波歯科医師会・板野歯科医師会のご好意により提供いただいた原稿を掲載しています。
