くらし [特集]「自分は大丈夫」が一番危ない

誰でも被害に遭う可能性があります。
手口を知り、家族で対策を講じることが大切です。

・香川県内の特殊詐欺事件認知状況
令和6年 231件 約6億7,109万円

※全国 認知件数合計 21,043件 合計被害額 718億7,727万5,370円

■特殊詐欺の現状
令和7年上半期(全国)の認知件数・被害額は前年同期比で増加しています。
・認知件数 13,213件(+4,256件、+47.5%)
・被害額 597.3億円(+369.4億円、+162.1%)
※過去最悪のペース

小豆島でも6件約813万円の被害が発生しています。
これまでは高齢者を中心に「還付金詐欺」や「オレオレ詐欺」などの被害が発生していましたが、被害者の年齢層が変わってきています。「オレオレ詐欺」や「架空料金請求詐欺」の被害者の年齢層が高齢者以外に20代や30代の若い世代にも広がっています。幅広い年代での被害が増加していることから、特殊詐欺の手口が巧妙化しており、犯人側と接触してしまえば、誰もがだまされる恐れがあるということを意味します。
被害者の約4割が20代や30代である「ニセ警察詐欺」。これは、警察官などを名乗って「あなた名義の口座が犯罪に使われている」「あなた名義の携帯電話が犯罪に使われている」など、様々な理由をつけて、犯罪に関わっていると不安をあおり、「捜査」や「優先調査」の名目で現金などをだまし取る手口のものです。

■ニセ警察詐欺の手口の特徴
(1)犯行に利用される電話番号の多くは「+」などから始まる国際電話からの着信
※実在する警察本部などの電話番号を偽装して表示させたり、「+」の表示のない正規の電話番号を偽装した手口も確認されています。
(2)遠方の警察官、検察官などが登場
(3)連絡ツールが電話からLINEをはじめとするSNSなどに移行する
被害者を信用させるためにビデオ通話に誘導し、偽の逮捕状などを見せるのが特徴
※「身体検査をする」といって、裸になることを要求するケースもあります。
(4)多額の現金を移動することができるネットバンキングでの送金や暗号資産などで振り込まされる
(5)被害者がネット口座を持っていなければネット口座を作らされたり、暗号資産アカウントを作らされたりする
(6)被害者は自分が詐欺の容疑者で、逮捕されると思っているため警察から「詐欺では?」と伝えてもなかなか被害を認めない人がいる

◆具体的な対策
「+」のついた国際電話番号や知らない電話番号からの着信には出ないようにする。
・固定電話・ひかり電話を対象に国際電話番号からの発着信を無償で休止することが出来ます。(通話料無料)
国際電話不取扱受付センター【電話】電話0120-210-364
・携帯電話は、国際電話の着信規制が可能なアプリを利用することにより、着信を遮断できます。

◇警察は
・「+」から始まる国際電話番号から電話しません。
・SNSで連絡しません。
・スマートフォンにビデオ通話することはありません。
・警察手帳や逮捕状の画像を送ることはありません。
・送金を要求することはありません。
・わいせつな行為を要求することはありません。

◇特殊詐欺の手口一覧

◆特殊詐欺の手口は日々変わっていきます。犯罪被害に遭わないために、手口と対策を知ろう!
ヨイチメールが届いて犯罪や不審者、特殊詐欺などの情報を知ることができます。他にも、防犯ブザー機能がついていたり、身の周りで起きた事件・事故をいつでも確認できます。
インストールの方法が分からない方は、警察署・交番・駐在所にお越しください。

◇ひょっとして詐欺かも… 不安を感じたら相談電話へ
・警察相談専用窓口【電話】#9110
・消費者ホットライン【電話】188
・小豆警察署【電話】0879-82-0110
・香川県小豆県民センター消費生活相談専用番号【電話】0879-62-2269
・町総務課【電話】0879-62-7000