- 発行日 :
- 自治体名 : 香川県土庄町
- 広報紙名 : 広報とのしょう 令和7年11月号
■2週間健診
小豆島中央病院小児科 山本真由美先生
赤ちゃんが生まれることは、とても喜ばしいものです。
その一方で、お母さんは産後の体のダメージ、ホルモンの変化などから、不安が強くなったり、気分が落ち込んでしまうことがあります。家族が増えることで生活も大きく変わり、赤ちゃんはよく泣くので慢性的な寝不足になり、赤ちゃんをかわいいと思う余裕もなくなってしまったり、お世話ができなくなったり、そんな自分自身を責めてしまうこともあるかもしれません。そうでなくても、これでいいのかな、自分の子育てはうまくいっているのかな、など、小さな心配事は日々出てくるものです。
そのような時期に、2週間健診があります。お母さんの心身の調子をお伺いするほか、赤ちゃんの発育の具合も確認できます。また、お母さんご自身のこと、赤ちゃんのことなどについて、助産師さん等に相談もできます。
お母さんの体の回復の具合はどうでしょうか? 気分の落ち込みはありませんか? 子育ての不安や、うまくいかない感じはありませんか? 赤ちゃんの体重が順調に増えていますか? おっぱいやミルクはよく飲めていますか? うんちの色はどうですか? おへそはきれいですか? 黄疸は落ち着いてきましたか? 必要があれば、小児科医が診察させていただくことがあります。
数年前まで、母子の初めての健診は1か月健診でした。2週間健診や、産後すぐから利用できる産後ケア事業が始まって、より早く産後のさまざまな不安を取り除くことができたり、精神的な不調に早めに気づき、サポートができるようになりました。
子育てはご家族だけで抱えなくてもいいんです。上手に地域の資源を利用して、より安全に、ご家族が元気に、子育てができるよう応援します。
