- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県新居浜市
- 広報紙名 : 市政だより「にいはま」 令和7年(2025年)10月号
■新居浜太鼓台の「御花御礼」
太鼓台が御花(おはな)(ご祝儀)をいただくと、お礼の口上(こうじょう)を述べます。これは上方の歌舞伎や芝居から各地に広がったようで、各地に似た口上が見られます。
太鼓台の御花口上の例
東西(とうざい)東西(とざい) 只今下(くだ)しおかれまする御花(おんはな)
絹が千疋(せんびき) 御樽(おんたる)酒肴(さけさかな) さわやま…
またまた下しおかれまする御花(おんはな)
大幟(おおのぼり)が千本に四斗樽(しとこみか) 一万丁…
「四斗樽」と書いて「しとこみか」と読むことが分かりました。「こみか」は木の甕(かめ)の意味です。
今まで「人混みが」と伝わり、人が集まりにぎやかな様子のことだろうと思われていたのですが、おめでたい四斗樽の古い読み方が伝わっていました。
近年はスーパーなどの太鼓台イベントでも口上を披露することがあり、いただいた物や店によって、ユーモアたっぷりの口上を聞くこともできます。どんなせりふか耳を傾けてみてください。
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