- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県西条市
- 広報紙名 : 広報さいじょう 2025年12月号
8月24日、NPO法人プロジェクト2008による人権啓発劇「最高のスタート」が上演されました。参加者はキャスト、スタッフ、観劇者合わせて1,100人を超え、大きな反響がありました。
▽三つの課題で「本当の当事者」を問う
劇では「部落問題」「ハンセン病問題」「障がい者問題」の三つの人権問題を柱とし、劇中にそれぞれの問題に苦しめられている家族が登場します。しかし、それぞれの問題はその家族がつくっているのではありません。劇中全体を通して「それぞれの問題の本当の当事者は誰なのでしょう」と観劇者に問いかける内容となっていました。
▽垣根を越えた差別のない社会を
劇の翌日には、今回初の試みとして観劇に来西していた鳥取県大山町の皆さんと劇に参加した市内中学生たちによる交流学習会が開催されました(学習会の様子は右の写真参照)。人権啓発劇について、キャストからはセリフや動きへの思い、スタッフからは表には出ない裏方としての苦労、また観覧者からは新鮮な驚きや感動などそれぞれの熱い思いを語り合う姿が見られました。異なる地域や世代を超えた交流は、身近な課題についてより深く考えるきっかけになりました。
同席したNPO法人プロジェクト2008理事長河野克典氏は「普段顔を合わせることのない者同士が人権啓発劇という場を共有し『人権問題の本当の当事者とは誰なのか』という視点を軸として『垣根を越えた差別のない社会を今から作っていく』という共通の目的に向かい、今日から生涯続く素敵な人権・同和教育の学びへの『最高のスタート』が切れたのではないでしょうか。どうか、日常でその答えを見つけてください。そして私たちと共に学びつづける仲間になってください」と参加者にメッセージを送りました。
人権劇に参加したい方、人権について学んでみたい方はぜひお問い合わせください。
問合せ:市庁舎本館3階 人権擁護課
【電話】0897-52-1460
