その他 未来を拓く~次代へつなぐ~NEXT GENERATION

ギンザフォトスタジオ
代表 青野祠瑠(しげる)さん

撮影の時間そのものも商品の一つと信じ、エンターテインメント性あふれる写真と映像の総合スタジオを目指している。
趣味はキャンプやサウナ。「最近は娘と一緒にギターを弾いていて、休日は家族とゆっくり過ごす時が癒しのひととき」と語る46歳。

■写真でつなぐ、まちの記憶と未来
高校卒業後、大阪の専門学校で写真やデザインを学びました。芸能や広告業界などへの就職を目指し、その後大阪のスタジオに内定が決まりましたが、父の体調不良を機に地元・長浜へ戻ることとなり、実家の写真館「ギンザフォトスタジオ」を引き継ぎました。
現在の主な仕事は、ウェディングや記念日の撮影、そして地域に根ざした写真館の運営です。コロナ禍でウェディングの仕事が激減した際には、人が動かないなら自分たちから動こうとSNSを活用した情報発信に力を入れ、新たな集客の形を模索した結果、長浜の小さな町にも市外からわざわざ来てくれる方も増えてきました。
かかりつけのお医者さんのように、すぐ駆けつけ相談できる存在でありたいと思っていて、赤ちゃんの頃から撮影しているお子さんが、二十歳になり成人式の写真を撮りに来てくれた時には、親戚のおじちゃんのような気持ちになります。地域の方の人生や歴史を写真で残すこと、それが自分の仕事の意味だと感じていて、提案した内容がお客様に喜んでもらえると本当にやりがいを感じます。
今年からは「ドッグフォト」にも挑戦しています。散歩しているアラスカン・マラミュートという大型犬の飼い主さんに声をかけたことがきっかけとなりました。犬の寿命は人より短い。だからこそ愛犬とご家族との大切な瞬間を写真で残したいと思っています。
まちとともに生きる写真館として、まちおこし活動にも積極的に関わるようにしていて、「肱川あらし予報会」のメンバーとして、写真や動画を通じて長浜や肱川あらしの魅力を発信しています。
スマートフォンで手軽に写真や動画が撮れる時代、写真館の存在意義が問われる中で、七五三や着物といった日本の伝統・文化も含めて、「スタジオに足を運ぶ価値」を次の世代へつなげていきたいと思っています。