- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県伊方町
- 広報紙名 : 広報いかた 2026年1月号
■〝文化的景観〟ってなんだろう?
みなさんは『文化的景観』という言葉をご存じでしょうか。
日本の多様な風土の中で、人々は自然と関わりながら暮らしを営み、長い年月をかけてその土地ならではの特徴的な景観を築き上げてきました。文化的景観は、このような景観を受け継ぐ土地のことをいいます。文化的景観は、文化財の中でも最も新しい考え方で、令和6年(2024)で20周年を迎えました。
愛媛県内では、宇和島市「遊子水荷浦の段畑」、松野町「奥内の棚田及び農山村景観」、西予市「宇和海狩浜の段畑と農漁村景観」の3か所が「重要文化的景観」に選定されています。
人々の暮らしや生業は、長い歴史の中で少しずつ姿を変えてきました。
「文化財=昔の姿をそのまま守るもの」というイメージを持たれるかもしれませんが、文化的景観はその変化を否定しません。むしろ、生活や生業の移り変わりこそが地域の歴史であり、地域らしさそのものだと考えられているからです。
つまり、「文化的景観」とは「地域らしさ」が積み重なって形になった景観なのです。
名取・正野野坂の石垣、平礒の段畑、松・大佐田の船蔵―。
佐田岬半島(伊方町)には、ほかの地域では出会えない、各地区ならではの景観が数多く残っています。日ごろ目にしていると「当たり前」になっていて気づきにくいかもしれませんが、実はどれもこの地にしかない貴重な風景です。
みなさんが思う佐田岬半島の〝文化的景観〟とは、どのような景色でしょうか。
ぜひ、帰省されたご家族や地域の方々と、佐田岬半島の景観の魅力について語り合ってみてください。
参考文献:
・永井ふみ 2024 「総特集にあたって 『文化的景観』20年~連携による保存と活用~」 『地図中心』 一般財団法人日本地図センター
・文化庁文化財第二課 2019 『文化的景観の保護のしくみ』 文化庁
