- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県鬼北町
- 広報紙名 : 広報きほく 令和8年1月号
■奈良山等妙寺史跡公園 等妙寺の重授戒灌頂
等妙寺は、天台仏教を復興し、苦しむ民を救う菩薩僧を養成する修行寺でした。僧になるためには仏の教えである戒を授かる「授戒」が必要ですが、等妙寺では、さらに修行を積むことで重ねて授戒をする「重授戒灌頂」という特別な儀式を行い、戒師(師範)の資格を与えられる遠国四箇戒場(比叡山を中心に東西南北に定められた地方戒場)の南方道場でした。
「重授戒灌頂」を受けることができる僧は、初授戒から十二年間山に籠る「籠山行」という厳しい修行を積むことが必要でした。この儀式を通じ、修行僧としての信念を体得し、自らが菩薩であるという自覚を促すというものでした。
かつての儀式の場だった如意顕院跡において、11月2日(日)「等妙寺deぞえな祭」というイベントが初開催されました。小中学校生や高校生が大人たちを前に、思いっきり„ぞえた“演技やパフォーマンスを披露!ぞえた中にも子どもたちなりの覚悟が見えた気がしました。
初代「BEST ZOELIST」に輝いた「踊りましょう会JS」には、「重授戒灌頂」の際に使用される「正覚壇」という檀上で、優勝盾が授与されました。年に一度、子どもたちが自分たちの„ぞえた“姿を披露することで、成長を自覚し、将来の誓いを立てる―そんな場としてこのイベントが定着すれば良いなと思いました。
(奈良山等妙寺歴史交流館 館長 富田満久)
