- 発行日 :
- 自治体名 : 高知県土佐町
- 広報紙名 : 広報とさちょう 2025年12月号
農畜林振興課 営農指導員 千頭健司
『冬場の畑の管理について』
(1)堆肥による土づくりについて
○土の準備
・まず、畑の雑草や小石を取り除きます。
・20~30cmほぼ土を掘り起こす、土のかたまりを細かくします。
○堆肥をまく
1平方メートルあたり、約2~4kgの堆肥をまんべんなくまきます。
※肥料焼けは、過剰な施用や未熟な堆肥の使用などが原因で起こります。症状としては、葉が変色し、根が傷んで生育が停滞します。ひどい場合は枯れたりします。
○堆肥を使った土づくりは、まず堆肥を畑に均一にまき、それを土としっかりと混ぜ込むことで、土の通気性、保水性、保肥力を向上させ、微生物の活動を活発にします。
一般的に、1平方メートルあたり2~4kg程度の堆肥を、植え付けの2週間前に施用し、鍬やスコップで土と深く混ぜあわせるのが目安です。
○堆肥による土づくりの効果
・土の物理性改善…通気性、排水性、保水性が高まり、土が柔らかく団粒化します。
・土の化学性改善…作物が吸収しやすい栄養素が供給されます。
・土の生物性改善…微生物のエサとなり土壌中の微生物を増やし、健康な土壌環境を作ります。
○堆肥の種類と選び方
・動物性堆肥…牛糞堆肥や鶏糞堆肥などがあり、肥料成分が豊富です。
・植物性堆肥…落ち葉や稲わらを分解・発酵させたものです。
・バーク堆肥…保水性と保肥力に優れています。
・腐葉土…通気性と排水性に優れています。
(2)畑には欠かせない!「石灰資材の役割」について
石灰資材を大きく分類すると、消石灰・生石灰・苦土石灰・有機石灰の4種類があります。
○苦土石灰
鉱物から加工した石灰の粉または粒であり、土壌を改良する農業資材の一つです。「苦土」はマグネシウム、「石灰」はカルシウムを意味していて、炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムが主成分です。
(施用例)
苦土石灰の使用量は、一般的にはpHを1上げるのに1平方メートル当たり100~200g10アールなら100~200kgが目安となっています。
○消石灰
主に酸性土壌の速やかな中和と、病原菌の殺菌・抑制です。
また、土壌の物理性・化学的性質を改善して、作物の生育を助ける効果もあります。(消石灰の使用量は、土壌の分析をして決めてください。)
(注意点)
肥料と同時に施用するとアンモニアガスが発生します。(2週間以上間隔をあけてください。播種や植え付けも2週間以上あけましょう。皮膚や粘膜に触れると炎症を起こすため、手袋、マスク、ゴーグルなどを着用して作業してください。)
○有機石灰
カキガラや卵の殻を原料としています。アルカリ成分が低く効果が穏やかなため、施用後すぐ植え付ができるメリットがあります。
他の肥料と一緒に施用しても問題が少ない。
○生石灰
発熱・発火の危険性あり、水に触れると発火するため取り扱いには注意が必要です。
畑で直接使う場合は、安全のため消石灰など他の石灰資材を使用するのが一般的です。
(例)作物ごとの生育適正pHの目安

