くらし 優しさを伝える認知症ケア技法 ユマニチュードについて学びませんか

ユマニチュード(マルアール)とは、介護を必要とする人と穏やかにコミュニケーションを取るための技法です。高齢者の3人に1人が認知機能に関する症状があると言われていて、誰もが介護にかかわる可能性があります。身近な人とより良い関係を築くために、ユマニチュードについて学んでみませんか。

●ユマニチュード四つの柱
ユマニチュードは「あなたを大切に思ってます」と伝えるための技術で、見る・話す・触れる・立つの四つの柱からできています。
認知症になると、体に触れられることを嫌がったり、同じ事を何度も尋ねたり、暴力的になったりしてしまうこともあります。
介護をするときに、ユマニチュードを取り入れることで相手が安心できるようになり、介護する側とされる側に信頼関係が生まれて、お互いが毎日を心豊かに過ごすことができます。

●ユマニチュード講座を全公民館で開催
ユマニチュードについて学び、理解を深める講座を区内の全公民館で開催します。講座を通して、ユマニチュードの基本的な考え方や、相手に優しさを伝える「触れ方」や「話し方」などの具体的な技術を身につけることができます。
場所:(1)別府公民館(2)南片江公民館
日時:(1)8月28日(木)午前10時~11時(2)8月30日(土)午前10時~11時
定員:各回30人
対象:市内に住むか通勤・通学する人
料金:無料
申し込み:専用サイト(「福岡市 ユマニチュード講座」で検索)から申し込むか、福岡市ユマニチュード講座一斉実施事務局へ電話(【電話】092-600-2786)、ファクス(【FAX】092-451-0550)、メール(【メール】[email protected])で申し込みを。※その他の公民館での実施スケジュールは決まり次第お知らせします。詳しくは専用サイトまで。

◆ユマニチュード四つの柱
▽見る
相手にできるだけ正面から近づいて、同じ目の高さで水平に見つめる。相手の視界にしっかり入るようにする。

▽話す
穏やかな低めの声で、ゆっくり話し安心感を与える。相手に反応がなくても無言にならず、前向きな言葉で話し掛ける。

▽触れる
急に腕などをつかまれると恐怖を感じることがあるため、下から支えるように広い面積でゆっくり触れる。

▽立つ
歯磨きやトイレなど可能な限り立つ援助をする。1日20分立つ時間を作ることで、寝たきりを予防し、その人らしさを保つ。

問い合わせ:市ユマニチュード推進課
【電話】092-707-3117【FAX】092-733-5587