くらし 令和6年度決算報告 将来に向け、まちづくりが前進

令和6年度の一般・特別・公営企業会計の決算議案が、10月15日に会期末を迎えた市議会で認定されました。決算状況と主な取り組みを報告します。

■一般会計
◆歳入
総額 1,517億1,265万円

◆歳出
総額 1,504億3,313万円

■一般会計
◆駅周辺の整備や子育て支援
令和6年度は、主要駅の周辺整備やスマートインターチェンジの事業着手など、将来に向け、着実にまちづくりを進めました。家事育児の訪問支援や中学校特別教室の空調整備なども実施。物価高騰の影響を受けた市民生活や事業活動を守るため、7回の補正予算を編成しました。
一般会計の歳入は1517億1265万円で、前年度比0・7%の増加。歳出は1504億3313万円で、前年度比0・6%増加。扶助費(福祉関係の給付費など)が伸びています。歳入から歳出を差し引くと12億7952万円で、令和7年度への繰り越しを除いた実質収支は10億1135万円になりました。

◆市債・基金の残高
市債の残高は、1216億円。合併特例債などの返済が進み、令和5年度より約57億円減少しました。基金残高は、令和6年度末で222億円。前年度から約1億円増加しました。

■特別会計
◆事業を確実に進める
特別会計は特定の収入を基に事業を行うものです。全10会計の歳入計は1059億5836万円で、歳出計は1045億1097万円。全ての会計が黒字で、全特別会計の実質収支の合計は14億4739万円になりました。

問い合わせ先:財政課
【電話】0942-30-9117
【FAX】0942-30-9703

■公営企業会計
◆施設の老朽化対策等を推進
水道事業と下水道事業は、水道水の供給と生活排水の処理を安定的に行うため、設備の更新や老朽化対策などに取り組みました。

問い合わせ先:上下水道部経理課
【電話】0942-30-8506
【FAX】0942-30-8570

■主な事業
◆安心・安全のまち
◇流域治水の推進 32億1,978万円
(下水道事業会計含む)
雨水貯留能力が令和3年度の約3.7倍に増加

◆活(い)き活き生活・活躍できる共生のまち
◇いじめ防止・不登校対応 5,927万円
専門家の知見を生かした教育相談体制を充実

◆活力のあるまち
◇中心市街地再整備事業 2億5,519万円
JR久留米駅前第二街区再開発への支援、西鉄久留米駅周辺整備構想の検討を開始

◇都市公園整備事業 1億4,644万円
津福公園に防災機能付き遊具を設置し、整備を完了

◇創業支援事業 2億8万円
創業者の段階に応じた支援や若者の人材育成

◇文化創造事業 3,249万円
久留米シティプラザで、能公演やピアノコンサート、子ども向けの演劇公演やワークショップを実施

◇校区コミュニティ組織・市民活動団体への支援 6億8,728万円
校区住民や市民活動団体などとの協働のまちづくりを促進するため、活動経費を助成

◆DXの推進
◇DX推進事業 5億2,852万円
公開型GIS「くるめMAP(マップ)」や生成AIを導入。情報システムの標準化・クラウド化を推進

◆物価高騰対策
◇給付事業 25億4,470万円
物価高騰による負担増を踏まえ、低所得世帯に給付金を支給

◇給食支援事業 2億5,798万円
保護者の負担を軽減するため、小中学校や保育所などの給食費の一部を支援

■これからの財政運営
令和6年度決算では、財政指標が改善したものの、今後、物価や賃金が上昇し、財政状況が厳しくなる見込みです。
持続可能なまちづくりに向けては、限られた財源や資源を効果的に配分していく必要があります。
今後も行政運営の効率化に努め、社会の変化を的確に捉えながら、事業の再構築を進めていきます。

■主な特別会計決算の状況

■公営企業会計決算の状況